前回の続き。
ターミナル4階送迎デッキの前列は空きスペースなし。
午前中までドイツのフリゲート艦「バーデン・ヴェルデンベルク」と補給艦「フランクフルト・アム・マイン」が停泊していたようだが、既に出港した後。
ドイツからイタリアへ入れ替わり。
アメリゴ・ヴェスプッチ号は14時入港予定。タイミング的には悪くない。
▼ SYMPHONY CLASSICA(シンフォニークラシカ)
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▲ 日の出桟橋発着のレストラン船
▼ 大井埠頭の大型コンテナ船 ONE
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ONE:Ocean Network Express(オーシャン・ネットワーク・エクスプレス)
2017年、日本郵船、川崎汽船、商船三井のコンテナ船部門統合
ターミナルの南もコンテナ埠頭(青海埠頭)。ガントリークレーンなど近くで見れる。
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EVERGREEN ・・・ タイワン(台湾)の長栄海運
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OOCL ・・・ ホンコン(香港)の海運
奥のほう(上の写真の右端)に見える橋が?だったが、京葉シーバースのよう。千葉・袖ヶ浦沖。
アメリゴ・ベスプッチ号来日
---アメリゴ・ヴェスプッチ号とは
ヴがあまり好みではないので、アメリゴ・ベスプッチと表記しておくが、
多くの場合、その名は世界史で知ることになると思う。
1492年、コロンブスが大西洋横断して「新大陸」に到達したが、コロンブスは「新大陸」ではなくインド(≒アジア大陸)の東と信じきっていたようで、原住民はインディアン、インディオと呼ばれるようになった。
大西洋の西がインド(≒アジア)ではなく「新大陸」であると主張したのが少し後のアメリゴ・ベスプッチで、
「新大陸」はアメリカと呼ばれるようになっていった---
アメリゴがアメリカの名の由来。
U.S.A.はU.S.C.になっていてもおかしくなかった。
アメリゴ・ベスプッチはイタリア人。
コロンブスもイタリア生まれ。スペイン名はコロン。近年は扱いに注意が必要。
アメリゴ・ベスプッチ号はイタリア海軍の練習帆船。1931年進水。全長約100m。
日本丸の初代(横浜)と海王丸の初代(富山の射水・新湊)が1930年進水なので、ほぼ同年代。大きさも同じくらい。
今回、世界一周ツアーで初来日。8月25日から30日まで青海に停泊していた。
AMERIGO VESPUCCI TOUR MONDIALE 2023-2025(tourvespucci.it/)
2023年7月にジェノバ出港、大西洋横断、アメリカ大陸各国を巡って、ロサンゼルス~ハワイ・ホノルル~日本。
前日は千葉・船橋に停泊していたようで……
なんか見えてきました。
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右は東京湾アクアラインの「風の塔」。川崎沖。奥の山々は房総半島。
ひっきりなしに羽田へ飛行機が飛来。
結構風がある。
だいぶ近づいてきました。
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バーンッと歓迎の挨拶。
煙よりも音のほうがビックリだわん。
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わんわんわん---
アメリゴ・ベスプッチ号の手前はタグボート(曳船)「かちどき丸」。
綱渡して方向転換
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「かちどき丸」の左のタグボートはASAHI(あさひ)
タラララタラララ~ 歓迎の音楽演奏。
さらに90度向きを変えてゆっくり接岸。
▼ ターミナル地上からアメリゴ・ベスプッチ号
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船内見学は翌26日-30日(要予約)だった。
台風が直撃しなくて良かった。
8月30日に青海出港。フィリピン・マニラ、オーストラリア・ダーウィンへ。
最終盤の中東~スエズ運河が難関っぽい。
2025年2月にラ・スペツィアへ帰港予定。
アメリゴ・ベスプッチ号の標語
NON CHI COMINCIA MA QUEL CHE PERSEVERA. 誰が始めるのかではなく、最後までやり続けるのは誰か。
8月22日-27日、イタリアの空母「カブール」、フリゲート艦「アルピーノ」が横須賀寄港。日本初入港。
8月27日-29日、太平洋で海上自衛隊、イタリア、ドイツ、フランス、オーストラリア共同訓練。
横須賀には7月にメキシコの練習帆船クアウテモック号が寄港。
※ クアウテモック:16世紀のアステカ帝国皇帝
近年いろいろ賑やか。