【日本ぶらり】 丹沢山地 -表丹沢-

JAPAN(日本)

 神奈川の山・丹沢(たんざわ)。神奈川の約1/6の面積。
 丹沢は観光地という雰囲気ではないが(なかったが)、都心から近いので登山者は多い。
 山小屋も多いので比較的安心して登れるが、水・食料、服、雨具持参の本格登山。標高1500m級で高山ではないが、コースタイムは余裕みておいたほうが安心。

 丹沢山地は大まかに分けると
 南・東が表丹沢<秦野>・東丹沢<清川>、
 西が西丹沢<山北>、
 北が北丹沢(裏丹沢)<津久井>。
 当ページは丹沢。玄関口は秦野。
 大山、宮ヶ瀬は東丹沢エリア。
 大山は丹沢と分けて単独で扱われることが多い。

 大山は昔から広く知られている山だが、丹沢は関東大震災(1923年)の震源地として有名になったようで、それまではさほど有名ではなかったらしい。
  ※ 震源地は相模湾北部から丹沢山地

 もっと意外なのは、丹沢が大昔南の海で生まれたこと。少しずつ北上しておよそ500万年前、本州へ衝突・付加して、およそ100万年前、同じく南の海で生まれた伊豆が衝突・付加した際、盛り上がって山地になった---。

 丹沢には活火山はなく、全般的にあまり特徴のない山容だが、成り立ちはダイナミック。

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丹沢主稜線(東)

 神奈川の「屋根」。檜洞丸-蛭ヶ岳-丹沢山-塔ノ岳-鍋割山が主稜線。この5山は山頂に小屋がある。最高峰は蛭ヶ岳。標高1673m。
 丹沢山から塔ノ岳、鍋割山は南。

  •  西丹沢(檜洞丸など) ← 蛭ヶ岳 - 鬼ヶ岩ノ頭 - 棚沢ノ頭 - 不動ノ峰 - 丹沢山 - 竜ヶ馬場 - 日高 - 塔ノ岳 - 金冷シノ頭 - 大丸 - 小丸 - 鍋割山 - 鍋割峠

 この主稜線に辿り着くまでが一苦労。一度に蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳の三山を登ろうとすると泊まる必要がある。

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丹沢山

 丹沢山は津久井、清川、山北の三境にある丹沢山地の主峰。標高1567m。

 ヤビツ峠から札掛の先の塩水橋に車停めて1時間30分程林道歩き。堂平が林道終点。ブナの美林。
 塩水橋から並行するように天王寺尾根を登るルートもある。

  •  札掛 … 塩水橋 …
  •  塩水橋 - 天王寺峠 - 堂平分岐 - 丹沢山 ・・・ 天王寺尾根
  •  塩水橋 - 堂平 - 堂平分岐

 山頂手前にガレ場があって風が吹き抜けていく。

 ※ 2019年の台風19号の後、1年以上、札掛-宮ヶ瀬の県道が通行止め。2021年3月現在、まだ復旧していないので、塩水橋ルートも通行止め
   追)2021年7月末、県道復旧

みやま山荘(miyamasansou.com/

 電車・バス利用の場合、終点のヤビツ峠から塩水橋まで歩くには遠い。塔ノ岳経由で頑張る。
 途中の竜ヶ馬場は草っ原で丹沢登山のハイライトの一つ。

 宮ヶ瀬から続く三ツ峰ルートもある。

 北側の早戸川渓谷から登るルートもあるようだが、一般向けではなさそう。

塔ノ岳登山口

 大倉/秦野戸川公園
  水無川に橋(風の吊り橋)が架かっていて、対岸と一体化した公園になっている。
  右岸(大倉側)に表丹沢のビジターセンター(秦野ビジターセンター)、左岸(戸川側)に山岳スポーツセンターがある。
  車は川を渡れないので、対岸に行きたい場合、大倉入口ではなく戸沢入口から入る。
  追)2022年4月、すぐ傍に新東名高速 秦野丹沢SICが開通した。

  •  … 大倉入口 - 戸沢入口 - 菩提 …
  •  大倉入口 … 大倉秦野戸川公園 … 塔ノ岳
  •  戸沢入口 - 秦野丹沢SIC - 秦野戸川公園大倉

 菩提(ぼだい)
  戸沢入口の東から入る。葛葉(くずは)川上流で水が汲めると聞いて行ってみたら思いのほか混んでいた。葛葉の泉。
  ゲートの上でも水が汲めると聞いて行ってみたが……これかな?騙されたのかな?。結局、戻って汲んだ。

  •  菩提 - 葛葉の泉 - 菩提峠
  •  葛葉の泉 - 二ノ塔

 ヤビツ峠

  •  ヤビツ峠 - 富士見橋 - 二ノ塔 - 三ノ塔
  •  ヤビツ峠 - 旧ヤビツ峠 - 岳ノ台 - 菩提峠 - 二ノ塔

  富士見橋でシカ発見。
  富士見山荘は、2012年、火災で焼失。
  このあたり駐車可能。

  富士見橋から菩提峠まで車で入れる。

  富士見橋の少し先に「護摩屋敷の水」がある。

  •  富士見橋 - 護摩屋敷の水 - 青山荘(きまぐれ喫茶) - 諸戸[山林事務所](ボスコ・オート・キャンプ・ベース) … 札掛

 札掛(ふだかけ)
  ヤビツ峠から距離があるが、
  ヤビツ峠~新大日~札掛~ヤビツ峠
と周回したことがある。1時間30分程林道(県道)歩き。

  清川村の飛地みたいなところ。
  煤ヶ谷(村役場方面)へ道があるが、2021年3月現在、札掛-物見峠は通行止め。
   追)2023年8月時点、相変わらず

  今は集落跡になってしまったが、札掛森の家(fudakake-morinoie.jp/)と丹沢ホーム(www.tanzawa-home.com/)がある。

  •  札掛 - 新大日 ・・・ 長尾尾根

塔ノ岳・三ノ塔

鍋割山

  •  大倉 - 二俣
  •  二俣 - ミズヒ沢出合 - 後沢乗越 - 鍋割山
  •  二俣 - 小草平 … 《塔ノ岳 大倉尾根》 … 金冷シノ頭 … 《丹沢主稜線》 … 鍋割山 - 鍋割峠

 登山口は二俣。
 林道入口が分かりにくい。右往左往した挙句、大倉まで行って、そこから左(西)へカクカク進んだら林道(西山林道)に突き当たった。対向車が来ると一難の狭い林道で悪路。
 この西山林道、2014年から車で入れなくなった。今は大倉から二俣まで歩く必要がある。コースタイムは1時間30分程。
 四十八瀬川の西の三廻部(みくるべ)から表丹沢県民の森まで車で入って、二俣に出るルートもある。

 二俣にはかつて登山訓練所があった。その後継施設が戸川の山岳スポーツセンター。
 二俣から先、まだ林道が続いている。ミズヒ沢出合でペットボトルの水入れて(ボランティア)登る。後沢乗越までやや急登、山頂までまじ急登、ひたすら登る。

 標高1273m。山頂はだだっ広く、富士山も良く見えるので結構賑わっている。鍋割山荘の鍋焼きうどん目当てとか。現在、宿泊は大晦日のみ。

鍋割山荘(nabewari.net/

 ▼ 鍋割山山頂から富士山

 二俣から主稜線、大倉尾根を歩いて周回もできる。

 丹沢はシカが多い。
 ビジターセンターの日誌をパラパラ見ていたらカモシカもいるようだ。

 番外)二俣から勘七ノ沢を遡上した。途中(F5)まで。

 秦野市 上地区乗合自動車「行け行けぼくらのかみちゃん号」   → 秦野市HP
  渋沢駅~三廻部など
  平日のみ運行

秦野散策

 「はたの」ではなく「はだの」。古くは波多野(はたの)。
 市街の南も丘陵(渋沢丘陵)で盆地。市街を流れる川は水無川だが、湧水スポットがあちこちに有る。

 渋沢駅
  大倉行きバス発着駅。
  R246は、ここから西はバイパスで市街をかすめていくので、御殿場まであまり店がない。

  大山道 千村宿

  頭高(ずっこう)山

 桜土手古墳/はだの歴史博物館

 秦野駅
  蓑毛、ヤビツ峠行きバス発着駅。
  1987年まで大秦野(おおはたの)駅。小田急小田原線開通(1927年)前、湘南・二宮へ走っていた湘南軌道の駅が秦野駅だった。

  秦野市街は大山道 曽屋宿。東西が矢倉沢往還、二宮方面が羽根尾通り。

 やっぱり湯に浸かりたい---
 探した。立ち寄り湯がいくつかある。

  •  秦野駅から徒歩圏に万葉の湯、富士見の湯
  •  JA「じばさんず」(R246堀川入口)の近くに湯花楽
  •  弘法山の東に行けば、「さざんか」、鶴巻温泉
     追)秦野天然温泉「さざんか」は2023年3月閉館

 R246の名古木(ながぬき)から蓑毛へ坂を登っていく途中、左へ分かれると波多野城跡があり、その先の田原(たわら)に源実朝公御首塚がある。
 最初はなぜここに?と唐突感拭えなかったが、鎌倉以前の蓑毛が相模における仏教の中心的位置を占めていたのであれば不自然でもない。

 大山 - 蓑毛 - 曽屋(秦野)から
 ・ 南へ向かえば二宮・吾妻山
 ・ 金目(かなめ)川を下ると平塚
で、大磯(の二宮寄り)と平塚には相模国府が置かれていたことがある。
 ∴ 秦野は相模のカナメ(要)だった---。

 中井・二宮方面は湘南・西湘のページに分けた。

その他 Link、

 小田急小田原線
  新宿、町田 … 本厚木 … 伊勢原 - 鶴巻温泉 … 秦野 - 渋沢 - 新松田 … 小田原

 神奈川中央交通
  ・ 秦野駅からヤビツ峠
  ・ 渋沢駅から大倉

 近年日本全国豪雨災害が頻発しているが、その都度林道・山道が荒れて、なかには復旧しないまま廃道化してしまうところもある。
 事前の情報収集が必要。くれぐれも廃道には下らないように。

 新東名高速 伊勢原大山IC - (秦野丹沢SA)/秦野丹沢SIC - 新秦野IC 2021年度開通予定
  追)2022年4月開通。秦野丹沢SAは未だ使えない
    冒頭で「観光地という雰囲気ではない」と書いたが、秦野市が力入れ出した。表丹沢の愛称=OMOTAN(オモタン)

 厚木秦野道路 建設予定   map(ICのみ)
  東名高速 秦野中井IC  - 渋沢IC - 秦野西IC - 新東名高速 新秦野IC
  追)2022年4月に開通した新秦野IC~R246接続部の区間は、新秦野IC - 秦野西ICに相当

 追)
 秦野市内で自走式ロープウェイ Zippar開発中
  Zip Infrastructure(zip-infra.co.jp/)
  都市型ロープウェイ。電動ゴンドラがロープ、レールをつたって曲がることもできる。
  実用化目標:2025年大阪・関西万博

 Linkいろいろ
  秦野 Hadano

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