南シナ海の島々

MAP(地図)

 まだプロットしていなかった南シナ海の島々。
 プロット。


クリック(タップ)。青丸は飛行場あり

 描画されていない島(岩)もあるが、ベースマップのOpenStreetMapには描画されている。
 OpenStreetMapは、現在実効支配している国の表示になっているので、少々注意が必要。チャイナが領有権主張しているところは「三沙市」になっているが、国際的に認められているわけではない。
 たくさんの島々(岩々)、タイワン(台湾)、ベトナム、フィリピン、マレーシア、チャイナ各々入り乱れて割拠、領有権主張。

  •  スプラトリー諸島
     下記参照
  •  パラセル諸島 = ホアン・サ[諸島]
     = セイサ諸島(西沙諸島)
     ベトナムの東、カイナン島(海南島)の南
     係争中。チャイナが実効支配

     ウッディ島(フー・ラム島)が最大。
      飛行場あり。

     深いブルーホールが見つかっている。
  •  フィリピン ルソン島の西に
     スカボロー礁(パナタグ礁)。
     さらに西の暗礁とともに
     マクレスフィールド諸島 = チュウサ諸島(中沙諸島)。
     スカボロー礁は2012年からチャイナが実効支配。係争中。
  •  南シナ海の北のプラタス島 = トウサ島(東沙島)はタイワンが実効支配。

 2010年代以降、チャイナの存在感が際立って大きくなった。

 パラセル(西)とスプラトリー(南)の間は海運ルート。

 また、結構深海。最深部は5000m超に達する。

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スプラトリー諸島

 = ナンサ諸島(南沙諸島)

 イツ・アバ島(タイヘイ島、太平島)
  最大の島。タイワンが実効支配。

 スプラトリー島(チュオン・サ島)
  ベトナムが実効支配。
  ベトナムは他にも多々実効支配。チュオン・サ[諸島]。

 ティトゥ島(パグ・アサ島)
  フィリピンが実効支配。
  フィリピンは他にも実効支配。ひっくるめてカラヤアン諸島。海域を西フィリピン海と命名。

 チャイナの人工島7ヶ所
  ミスチーフ礁、スービ礁、ファイアリー・クロス礁に飛行場がある。
  あと4ヶ所は、
  ガベン北礁、ヒューズ礁、ジョンソン南礁、クアルテロン礁。
  これらの人工島は2000年代初頭まで岩礁・暗礁。
  2014年-2015年に大規模埋め立て。

 ガベン北礁があるティザード堆にタイワン実効支配のイツ・アバ島およびベトナム実効支配の島々(岩々)。
 ヒューズ礁、ジョンソン南礁があるユニオン堆にベトナム実効支配の島々(岩々)。
 クアルテロン礁があるロンドン群礁にベトナム実効支配の島々(岩々)。

 昨年(2023年)以降たびたびチャイナに絡まれているフィリピンのセカンド・トーマス礁(アユンギン礁)、サビナ暗礁などは、パラワン島沖。ミスチーフ礁の東。

 チャイナの拠点の埋め立て前、埋め立て後の写真は
 防衛省HPの南シナ海情勢の資料で見ることができる。
 もしくは
 戦略国際問題研究所 CSIS アジア海洋透明性イニシアチブ AMTI ASIA MARITIME TRANSPARENCY INITIATIVEのHP(amti.csis.org/)参照。

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歴史

 スプラトリー諸島は戦前(1939年-1945年)、日本が領有。当時は新南群島
 最大の島・タイヘイ島(太平島)は現在タイワンが実効支配。タカオ(高雄)市管轄。
 戦前もタカオ市管轄。当時は長島。
 チュオン・サ島は西鳥島、パグ・アサ島は三角島。

 大正時代から日本人が入植していたが、撤退した隙にフランスが入り込んで領有宣言。
  ※ 当時ベトナムなどはフランス領インドシナ

 日本が去って、フランスも去って……

 1974年、パラセル諸島で南ベトナム vs チャイナ。
  ※ 諸島西が南ベトナム、諸島東がチャイナ
    当時ベトナム戦争中
 以降、チャイナが実効支配。

 冷戦時、南シナ海挟んでベトナムにソビエト、フィリピンにアメリカという構図。

 1988年、スプラトリー諸島ジョンソン南礁(赤瓜礁)で、ベトナム vs チャイナ。
 この頃からチャイナがスプラトリー諸島へ進出。

 1995年、チャイナがミスチーフ礁(美済礁)へ進出。
 2012年、チャイナがスカボロー礁(黄岩島)へ進出。
 いずれもフィリピンが隙をつかれた。

 2013年、フィリピンが常設仲裁裁判所(オランダ ハーグ)へ提訴。
 仲裁手続き中の2014年-2015年、チャイナがあちこちで大規模埋め立て。
 2016年、常設仲裁裁判所裁決 いろいろ国際法(国連海洋法条約)違反。

 チャイナは無視して軍事拠点化。

 なお、スプラトリー諸島の島々はみな「島」ではなく「岩」扱いにされてしまった。

 南シナ海は結構広い。
 航行の自由については保たれると思うが、
 フィリピンが年々厳しい状況に陥っている。

 島嶼防衛に関して(紛争当事国ではないので)うやむやな態度でいたアメリカが近年フィリピン防衛協力に転じ、日本も防衛協力という流れになっている。
 今年(2024年)、フィリピンとベトナムの当事国同士連携強化、初の共同訓練。

 戦後、国際協力の下、「法の支配」が「力の支配」を抑えて(覆って)きたが、世界秩序は明らかに崩壊に向かっている。

 先月(2024年9月)、海上自衛隊の護衛艦さざなみがタイワン海峡初通過。
 南シナ海で日比米豪新共同訓練実施。
  ※ 比=フィリピン、新=ニュー・ジーランド
 8月に日比2国間訓練。
 6月に日比米加で共同訓練。
 4月に日比米豪で初の共同訓練。
 他にも比米仏とか
 中露とか

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ふシゼン
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