はやぶさ2の(一時)帰還ついでに太陽系について小まとめ。
太陽系の天体は、
太陽
惑星
水星
金星
地球
火星
木星
土星
天王星
海王星
水星、金星以外の惑星では衛星が周回。
地球の衛星は月
+ 人工衛星。
旧惑星の冥王星と球形に近くて比較的大きい小惑星(現在4つ)が準惑星というカテゴリー。
上記以外の小天体が小惑星と彗星。
小惑星は火星と木星の間に多数存在。
※ ケレス(セレス)は準惑星扱い
火星の内側、木星の外側にも存在。
海王星や冥王星の外側にも存在(太陽系外縁天体)。
※ エリス、マケマケ、ハウメアは準惑星扱い
みな月よりも小さい。
彗星は小惑星の一部とも言えるが、一般に太陽に接近した時、尾(ガス、塵)が現れる「ほうき星」を彗星と呼んでいる。
尾がはっきりと現れない彗星は、小惑星との違いが分かりにくいが、
彗星の軌道は、細長い楕円軌道であったり、一度現れたきり二度と戻って来ない放物線・双曲線軌道であったり様々。
もしも小惑星や彗星が地球に落ちてきて
大気圏で燃え尽きなければ、それは隕石。
燃え尽きてしまうものが流星。
流星の源は彗星から放たれる塵(ダスト)など。
火球と呼ばれているものは隕石と流星の間。
隕石 > 火球 > 流星。
火球が燃え尽きず石ころとして発見されれば、それは隕石。
例えば、今年(2020年)7月の「習志野隕石」。
隕石は主に小惑星の破片なので、小惑星から採取した岩石・砂と比較してみることができる。
以上が今日の太陽系の天体。
約46億年前の太陽系誕生時には星雲ガスがあった。
星間雲(星雲ガス、塵)から太陽がつくられ(恒星形成論)、微惑星がつくられ、
微惑星が衝突・合体を繰り返して地球などの惑星がつくられ(惑星形成論)、
星雲ガスがなくなった後、残っていた微惑星が小惑星や彗星になった、と考えられている。
太陽系の天体の質量の99%以上が太陽の質量。
小惑星
小惑星の多くは火星と木星の間の小惑星帯(アステロイド・ベルト)に存在。
※ 主小惑星帯(メインベルト)とも
かつては惑星の残骸ではないかという見方もあったが、
その逆で惑星に成り損ねたとみられる一群。
火星の内側に入り込んで地球に接近する小惑星は、地球近傍小惑星 NEA Near Earth Asteroidと呼ばれている。
はやぶさ、はやぶさ2の探査対象となったイトカワ、リュウグウもNEA。
遥か遠くだが、太陽系全体でみると近傍。
さらに地球の内側で周回している小惑星も少数存在。
惑星の公転軌道上にも存在(トロヤ群小惑星)。
地球の公転軌道上にも1つだけ見つかっている。
約46億年前、惑星が誕生した後、星雲ガスが散逸して真空になり、その際残っていた微惑星が様々な軌道で飛び交い始め、その名残が彗星であるらしい。
小惑星は彗星に比べると落ち着いた楕円軌道で(離心率が小さい)、黄道面からもあまりずれていない(軌道傾斜角が小さい)。
※ 黄道面:地球の公転軌道面。水星の軌道傾斜角が7°、金星が3.4°、火星~海王星は3°未満
IAU 小惑星センター Minor Planet Centerのサイト(minorplanetcenter.net/)
をみると
現在までに発見された小惑星は100万超、彗星は4000超。
つづく。