地図は地図でも宇宙地図について。
SDSS
地図というより星図・銀河図。
スローン・デジタル・スカイ・サーベイ SDSS Sloan Digital Sky Survey(www.sdss.org/)
という今世紀初めから続いている国際プロジェクトがある。
日本語サイトもあるので、2000年代前半頃、時々閲覧していたが、だんだん遠ざかっていってしまった。
※ SDSS SkyServer(skyserver.sdss.org/edr/jp/)
更新されていないっぽいが、いろいろ説明がなされている
21世紀は情報過多、消化不良---
SDSSはフェーズⅠ(2000-2005)、フェーズⅡ(2005-2008)、フェーズⅢ(2008-2014)、フェーズⅣ(2014-2020)、フェーズⅤ(2020-)と今も続いていて、
フェーズⅢ(SDSS-Ⅲ)(www.sdss3.org/) - Results
もしくは
クラシックのページ(classic.sdss.org/)
にSDSS Galaxy Mapがある。
▼ SDSS Galaxy Map
宇宙地図の一部分。地球から主に北天の一部。
※ 観測地点はアメリカ ニュー・メキシコ州アパッチ・ポイント天文台
宇宙地図はもっと遠方まで3次元の地図だが、上の図は赤緯1.25°から-1.25°をスライスした図、とのこと。
図の半径は約20億光年。Redshift(赤方偏移) z=約0.15。
前回触れたとおり、これより遠方だと「見かけ上の距離」と「現在の距離」とのズレが大きくなってくる。
図の赤、緑1点1点が銀河 Galaxy。その多くは1000億個以上の星を含む。
※ 赤いほうが老いた星
銀河が密集している帯状の領域がある一方、
銀河がない円状(泡状)の領域もある。
▼ フェーズⅣの後、2020年に公開された宇宙地図
図のLookback time[Gyrs]=5.0は(見かけ上)50億光年先。z=0.5あたり。
もっと遠方の11.0[Gyrs](110億光年)はz=2.5あたり。
2020年のプレスリリースのページ(www.sdss.org/press-releases/no-need-to-mind-the-gap/)
に3次元の動画もある。
中心部以外はフェーズⅢ、ⅣのBOSSというプロジェクトの成果。
※ BOSS Baryon Oscillation Spectroscopic Survey バリオン振動分光サーベイ
BAO Baryon Acoustic Oscillation バリオン[音響]振動
eBOSS extended BOSS 拡張ボス
下図が観測領域。主に北天の一部。全天の約4分の1。
中心部の天の川銀河とその近傍は全天観測中。
※ 天の川銀河は直径約10万光年
フェーズⅤ(SDSS-Ⅴ)
宇宙地図を見る限り、異星人はいないと思うことのほうが難しい。