ウイルス禍その6 新型コロナ(4月3日)

NATURE(自然)

 『ウイルス禍その5 新型コロナ(3月16日)』の続き。

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世界の感染状況

 半月前(3月16日)は、世界全体の感染者17万人弱・死者6500人超。
 酷いことになったと思っていたら、
 今は(4月3日)、世界全体の感染者101万9000人弱(うち21万2000人超が回復)・死者53000人超。
 さすがに新型ウイルスを軽視する声も失せた。

図1
赤:感染者1000人以上・死者10人以上
橙:感染者100人以上

 今や世界約180の国・地域で感染者確認。

 日本より感染者数が多い国は、多い順に

 アメリカ ・・・ 20万人超
 イタリア、スペイン ・・・ 10万人超
 ドイツ、チャイナ、フランス、イラン ・・・ 5万人超
 イギリス、スイス、トルコ、ベルギー、オランダ、カナダ、オーストリア、カンコク ・・・ 1万人超
 ポルトガルブラジルイスラエル、スウェーデン、オーストラリア、ノルウェー、ロシアチェコ、デンマーク、アイルランドチリエクアドルポーランドマレーシアフィリピンルーマニア

 ※ ジョンズ・ホプキンス大学 Coronavirus Resource Center(coronavirus.jhu.edu/)参照
   緑字は半月前(3月16日)、日本より少なかった国々

 マレーシア、フィリピン、中南米の国々が日本を追い抜いた。
 インド、タイ、インドネシアも増えているし、アフリカでもじわじわ増えている。

 暖かくなれば終息(収束)するだろうという希望的観測は打ち砕かれた。

図2

 正直言って1ヶ月前はチャイナの8万人ラインを超える国が出てくるとは思わなかった。
 アメリカは3月20日頃から急増して現在24万人超。イタリア、スペインが緩やかに見えてしまう程異次元。しかも今後1-2週間続く可能性がある。

 図からは分かりにくいが、イタリアは3週間近く急増し続けて、ようやく鈍化しつつある。スペインも鈍化傾向。
 しかし、イタリアもスペインも1ヶ月足らずで死者1万人超。日に日に増えていく数字が現実のこととはなかなか信じがたい。

図3
スイスは図2では一番下

 第2グループで気になるのは、南半球のブラジル。
 4月中の流行終息もほぼ無理だろう。

 WHO’s BAD

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日本の現状

 欧米諸国など他の国々と比べると日本は大丈夫のような錯覚を起こしかねないが(図3の一番下)、決して事態が好転しているわけではなく感染者数はじわじわ増え続けている。
 4月3日時点で感染者2800人超(うち500人超が回復)、死者70人超。

図4
赤色:感染者500人以上、橙色:100人以上、黄色:30人以上

 岩手、鳥取、島根は感染者0継続中。

 下のサイトに詳しくまとめられていた。

NewsDigest 新型コロナウイルス 日本国内の最新感染状況マップ(newsdigest.jp/pages/coronavirus/) ・・・ リンク切れ

 ※ ダイヤモンド・プリンセス 712人
 東京 ・・・ 600人超
 大阪 ・・・ 300人超
 神奈川 ・・・ 200人超 ガーン
 結局、人口密度が高い大都市圏にウイルスが集まってきている。

 東京の感染者数は、まもなく1日100人を超えるだろう。
 「首都封鎖」を耳にすることも増えてきた。

 巷では3月20日-22日の3連休で気が緩んだとか“自粛疲れ”とか盛んに言われている。

 確かに大規模イベントが強行されたり、株価が上昇していたり、日本では危機が過ぎ去ったかのような記事があったり、気の緩みが感じられる点もあるが、ちょうどサクラが咲いて(今年は早咲き)人々が活動的になっていく時期。

 急増している大きな原因はヨーロッパからの第二波がやって来たからだろう。3連休の前からウイルスが次々水際を突破して入り込んでいたのではないだろうか。

 感染源だったチャイナや2番目に感染拡大したカンコクでは横ばいに近い状態で推移しているが、日本以上に世界中の国々との往来が絶たれていたため、かえってヨーロッパからの第二波が入りにくくなっているのだろう。

 第二波がやって来たと捉えれば、終息どころか今後1-3週間が最大の山場になる。
 海外からの帰国がズルズル続くようだともっと長引くかもしれない。

 時期こそ異なるが、約100年前のインフルエンザ大流行(俗にスペイン風邪)では、ヨーロッパで悪性化した後、日本で大流行したとされる。その再来だとすると来年も大流行となりうるが……。

 もっともヨーロッパの新型コロナウイルスについては、悪性っぽくみえるだけで、今のところ変異によって悪性化したという情報があるわけではない。

 最近、致死率とBCGワクチン接種の有無の相関性が取り沙汰されているが、相関があるどまり。

 健康な若者でも重症化する事例がポツポツ出たり、相変わらず気味悪いウイルスだが、今後どのように変異していくかまでは誰も知り得ない。  

 ただ、人から人へ感染する条件は変わっていない。
 すなわち長時間密閉密集近距離での会話・発声の3条件。

 ライブハウス、スポーツジム、カラオケ、会食、会議、……病院。    

 接触感染が厄介だが、みな気をつければ過剰な心配は要らない。

 しかしながら大都市圏は、まとまらず、まとめられない。

 有名人も相次いで感染するようになっているから、自粛要請が行われた1ヶ月前より蔓延しているのは明らか。

 よりによって……。
 『……最後の功績も大変大きいものがあると思っております』。
 違和感。都の役目じゃなかろうか。
 『ばかたれが』って喝入れてくれたのだろう。

 東京は感染者500人、死者10人を超えて日に日に増えている。
 感染経路は追えていないし、院内感染の報告も増えてきた。 

 極力緊急事態宣言を出したくない政府の判断を待っていたら手遅れになりかねない。

 蔓延が疑われる区域を封鎖していかないと止められない。

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ふシゼン
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