『続・ウイルス禍 新型コロナ』(2月27日)の続き。
※ 新型コロナウイルス感染症は、COVID-19。
新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2。
2月末から大規模イベントが次々中止・自粛となり、全国の小・中・高校ほぼみな一斉に休校となった。
既に悪化しつつあった景気も益々悪化の一途。
自粛期間の2週間が過ぎて瀬戸際を無事越した、と思いたいところだが、未だピークが見えていないので、いつまで続くか分からない。
世界の感染状況
3月16日の時点で世界全体の感染者17万人弱(うち77000人超が回復)・死者6500人超。
2月末以降、チャイナ以外の国々が多々含まれるようになり、今は感染者・死者のおよそ半分がチャイナ以外。
1ヶ月前(2月15日)、チャイナから世界中への拡散は、ほぼ止まっているように見えたが、カンコク、日本、イラン、イタリアが加わって……。
3月12日、WHOが渋々パンデミック(世界的大流行)と表明。
※ 2009年の新型インフルエンザ以来。
既にダレが何と言おうとパンデミック状態だったが……。
感染源のチャイナとカンコクは、一時の酷い状況からは脱したようにみえるが、イタリアからのヨーロッパ全域、世界中への拡散 -第二波-が予想を超える展開になっている。
世界148の国・地域で感染者確認。
前回(2月27日)の48から3倍に増えた。今や感染者0の国のほうが少ない。
あまりに多いので割愛。
未だ北チョウセンが0。
検査態勢が国によって違うので単純比較はできないが、日本より感染者数が多い国は、多い順に
チャイナ、イタリア、イラン、カンコク、スペイン、ドイツ、フランス、アメリカ、スイス、デンマーク、イギリス、ノルウェー、オランダ、スウェーデン、ベルギー、オーストリア。
ロンドンで五輪開催代替……と言っていたのが嘘に思えるほど(まあ冗談だと思うが)。
イタリアでは北部のロンバルディア地域を中心に大流行。半月経った今も勢いが衰えない惨事。
2月27日時点で450人超、死者10人超。
3月16日時点で感染者24000人超、死者1800人超。
高齢者が多いということもあるようだが、死者がチャイナ ブカン(武漢)の時を上回る程の増え方になっている。非常に気になる点。
スペイン、フランスも感染者・死者ともに急増している。
EU圏は国境があってないようなものだし、欧米の国々は人と人との距離が近いという印象を持っていたから、拡がり始めたら日本よりも早く拡がると思っていたが、ブカン同様の事態になるとまでは思っていなかった。
いずれの国々も決して対策をとっていなかったわけではない。多少甘く見ていた可能性はあるかもしれないが、原因はマスクをしたがらないとか文化の違いだけではないように思える。
ダレのせいか---。
イタリアの場合、検査しすぎて医療機関がパンクした、検査の際に医療関係者が感染して拡がった、などと言われているが、ウイルスの特性(感染リスクが高まる条件)が国民に広く周知される前に拡がってしまったようだ。
日本の現状
日本はヨーロッパと比べると落ち着いているが、まだ感染者はじわりじわり増えている。
3月16日時点で感染者800人超、死者20人超。
感染者500人、死者10人あたりから急増しているパターンが多いので未だ瀬戸際。
ほぼ日本全国に拡がっているが、大半は深刻な状況ではない。
北海道が一番感染者数が多いが、持ちこたえている印象。
一方、愛知がよろしくない状況。
次いで大阪、東京、兵庫。
家族の誰かがもらってくると高い確率でみな感染してしまうが、
感染リスクが高まる以下の条件
- 長時間密閉空間
- 長時間密集空間
- 近距離での会話・発声
+ 接触感染
が多くの人に周知されつつある。
感染したとみられる場所は、病院、ライブハウス、スポーツジムなどある程度限られていて、みな想定内。
他の人にうつしてやろうという邪な人もいるようだが、みな気をつければ多分大丈夫だろう。みな気をつければ……。
悪性っぽくみえるヨーロッパからのウイルス流入が心配。
今はやや過剰なくらい自粛しているが、混んでいない広場や公園、黙って歩きながら見学するような博物館や美術館などさほど心配いらない場所もある。
ウイルスの特性が分かって検査態勢も整ってくれば、段階的に自粛要請を解くこともできる。
とりあえず動きがあるのは3月19日の政府の専門家会議以降。
結局、この新型コロナウイルスの一番厄介な点は、新型(未知)で検査をすり抜ける(検査の精度が高くない)点。
従来の水際対策が効かない。感染者を選り分けることができない。
未知の部分があるから、いくら他の感染症と比較して致死率が低いと訴えられても安心できない。
検査の数が少ないという声も少なからずあるが、陰性と判定されても少ししか安心できないので、軽症の人が検査するメリットはあまりない。隔離されて事前の行動を根掘り葉掘り調べられるし……。
結果的には検査しすぎが仇となっている感が強いが、日本の場合、正直言って結果オーライのようにも思える。
目下最大の関心事は、いつ終息するのか。
北海道で拡がっていたり、沖縄で拡がっていなかったり、その他東南アジアの感染状況をみる限り、高温・高湿の環境下では感染しにくくなっているようにみえる。
ただ、暖かくなってもウイルスの活性が鈍るだけで消滅するわけではないとも言われている。
仮に日本が落ち着いたとしても当面世界は同時「鎖国」状態。
イタリアは半月ぐらい感染者が増え続けているが、未だ鈍りそうにない。スペインは少し遅れてイタリアの後を辿っている。環境は異なるが、ブカンでは1月下旬から2月下旬まで約1ヶ月酷い状況が続いた。
他のヨーロッパ諸国、アメリカも流行拡大中で、3月中の流行終息はほぼ無理。
南半球で流行していくかもしれないし、暖かくなっても尾を引きそう。
既に経済がショックを起こしているが、短期的なショックでは済まないかもしれない。
五輪は予選が終わっていない競技もあるので、予定どおりの開催は難しそう。
可能ならば中止や無観客開催より延期のほうが良い。
2020年7月24日まで129日……
2022年7月24日まで859日……
安全かつ失望感が小さくなるような選択をしてほしい。
追)2021年7月23日に延期決定