ウイルス禍2022年始 オミクロン株について

NATURE(自然)

 赤く熟したセンリョウの実
 日に日に減って遂になくなった
 そしてヒヨドリもいなくなった


 さて、年末年始から「風邪」が流行りだした。
 まだ「風邪」呼ばわりしてはいけないのかもしれないが、
 SARS-CoV-2とされる新型コロナウイルスのオミクロン株 B.1.1.529は、
 SARS:重症急性呼吸器症候群
と呼ぶ程のものではないようだ。

 報道で使われるコロナウイルスの写真も一斉に変わったので、
 当ブログのサムネイルも変えた。オミクロン株の電子顕微鏡写真。国立感染症研究所(www.niid.go.jp/)提供。

国立感染症研究所から

 ついでにデルタ株 B.1.617.2の電子顕微鏡写真も。

国立感染症研究所から

 オミクロン株は、スパイク蛋白質 Sの(元々の基準株からの)変異箇所は約30。
 もはやSARSではないだろう、と思わずにはいられないが、写真見ただけでは分からない。

 前回書いた時(昨年10月中旬)は「懸念される変異株 VOC」の追加がなかったので、「第六波」が来るか来ないか何とも言えなかったが、11月にオミクロン株がVOCに追加されてからは「第六波」の到来は必至だった。

 幸い、伝えられる限り、オミクロン株による症状は「風邪」に近づいている印象。
 オミクロン株が最初に確認された南アフリカでは深刻な事態に陥っていない。
 まだデルタ株も若干残っているようだが、これまで脅威に感じていたのは「重症急性」、すなわち急に呼吸困難になったり、重い肺炎になる率が高いことだった。
 前にもちょっと触れたが、オミクロン株がデルタ株を駆逐してくれるなら、むしろ良いと思える。
 今回は水際対策について悪く言わない。どのみち在日米軍基地からの拡散を防ぐ術はないに等しい。
  ※ 沖縄、岩国は疑われてもしかたない増え方だった
    神奈川は関係なさそう

 日本の場合、昨年10月半ばから12月半ばまでほぼ収まっていたので、「またか」とガッカリ感に襲われてしまうが、
 目下の問題は(インフルエンザより高い)デルタ株より高いと言われていたオミクロン株の感染力が予想を上回っていること。
 基本再生産数の正確な値は分からないが、概ね3~5のデルタ株の3倍以上ならば10超。自然状態で感染者1人から10人以上に感染していく。
 予想どおりの増え方という人もいるかもしれないが、あっという間に4桁の人が連日感染して「第五波」のピークも超えて過去最多更新が続くと、なかなか冷静でいられなくなる。

 「第六波」の到来は思っていたより遅かったが(たぶん水際対策の効果)、
 感染拡大のスピードは思っていたより速い。
 対応が過剰だと医療崩壊、社会活動麻痺の可能性も依然あるので、この点ただの「風邪」とはまだ言い切れない。

 デルタ株もオミクロン株も感染力は空気感染レベルだが、
 国立感染症研究所の報告(2022年1月13日 第6報)によれば、感染経路は従来どおりで、いずれも空気感染ではなくエアロゾル感染まで。
 「エアロゾル感染の頻度」や「エアロゾル感染が起こりやすい状況」は従来株と同様、とのことなので、
 個人レベルの対策は今までどおり。
 『感染対策が守られている場では大規模な感染者発生はみていない』とのこと。

 ・ (デルタ株含めた)従来株より潜伏期間(感染から発症まで)が短い
    ※ ただし、インフルエンザより長い
 ・ 無症状・軽症の感染者が今まで以上に市中で活動している
点が今までと違う。

 罹りたくないと思えば、
 人出の多いところを避けたり、
 都道府県またいでの移動を控えるようになる。

 お茶飲んで、ミカン食べて……
 免疫力を強くする

 今月(1月)はダメっぽいが、
 イギリスもアメリカもピークアウト傾向で、新たに変な変異株も現れていないようだから、
 日本もそのうちピークアウトして収まっていくハズ。願望込みだけど。
  追)ヨーロッパはイギリスがピークアウト傾向。フランスは一部のみで、ドイツなどはまだ拡大中

 (日々変わる)実効再生産数は、

都道府県市区町村 - 新型コロナウィルス - 実効再生産数 直近14日間の推移データ   

など。

 オミクロンの次はパイ、ロー、シグマ……オメガ。
 オメガの次は星座だそうです。
 無論それまでに終息(収束)祈願。

 過剰反応せずに春を迎えましょう。

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ふシゼン
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