新型肺炎注意報

NATURE(自然)

 昨年末(2019年12月からチャイナ 湖北省ブカン(武漢)で原因不明のウイルス性肺炎が発生し、少し気になってはいたが、インフルエンザのほうが身近な脅威だろうと思っていた。
 しかし、今年に入って神奈川で感染者確認(国内初確認)の一報。
 幸いこの患者は快方に向かって退院した、というから良かったが、シンセン(深圳)、ペキン(北京)、シャンハイ(上海)などじわりじわりと拡大し、タイ、カンコク、タイワン、アメリカでも感染者が見つかっている。

 ブカンは人口1000万超の巨大都市。
  ※ チャイナは市の下に県がある
 ブカンから日本への直行便は、関西と成田。シャンハイ経由で福岡、中部、静岡。

 空・海、「水際」で防ぐ、といっても100%防ぐのは難しい。
 豚コレラ、ヒアリ、毒グモ、ミュージック・ボックス、……。
 そもそも出国時に検査しないと機内で隣に患者が座っていたら防げない。

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ウイルス性肺炎 SARS/MERS

 似たようなウイルス性肺炎は、過去SARSとMERSがあった。

 SARS Severe Acute Respiratory Syndrome 重症急性呼吸器症候群
  2002年-2003年、チャイナ 広東省発
  死者774人。8割以上がチャイナ、ホンコン(香港)

 MERS Middle East Respiratory Syndrome 中東呼吸器症候群
  2012年-2015年、サウジ・アラビア、カンコク、U.A.E. など
  中東諸国、カンコク(多くが院内感染)などで死者500人超。8割以上がサウジ・アラビア

 今回の新型ウイルスも人から人への感染は有り。
 『限定的なヒトからヒトへの感染の可能性が否定できない』
 『持続的なヒトからヒトへの感染の明らかな証拠はありません』
 影響は限定的と言いたいのだろうか。

 SARSは、コウモリが感染源(自然宿主)と判明。疑われていたハクビシンは中間宿主。

 MERSは、ラクダやコウモリが感染源と疑われている。

 CRS China Respiratory Syndrome チャイナ呼吸器症候群もしくはSARS Ⅱとでも言うべき今回は、当初、海鮮市場の関係者を中心に患者が相次いだ。
 『タケネズミやアナグマなどから人へ感染した可能性が高い』
 えっ?

 今のところ新型ウイルスの感染力は、さほど強くないという。
 インフルエンザ > SARS > MERS > 新型肺炎。
 重症化の度合いも
 MERS > SARS > 新型肺炎。
 MERSに罹っても軽く済んだ人もいるようだし、一方、通常の風邪でも高齢者や疾患のある人にとっては命取りになる可能性もある。

 とりあえず人・けものと濃厚接触しなければ大丈夫か。

 濃厚接触:近距離で(1m-2m)長時間(30分以上)向かいあって話したり、……。

 明確な定義はないようだが、濃厚接触という表現はおかしい。

 用語はともかく、まあ、大丈夫か。

 なんだかんだ言っても日本はSARS、MERSの際は無事だった。

 でも感染力が弱いと言いながら日に日に増えている。
 現地調査したSARS研究の第一人者が感染したというから、伝えられている以上に感染力が強いか、あるいは広く蔓延している可能性もある。

 大変タイミング悪くチャイナではまもなく[旧]正月(春節)。
 今年は1月25日。(去年は2月5日)。
 本来移動を自粛すべきところ、真逆になる。
 正月は延期できないし、果たしてどうなることか。

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ふシゼン
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