北海道北部(道北)日本海側のまとめ。
留萌~稚内は長い(広い)ので、留萌周辺と稚内周辺に分けた。
留萌
JR留萌(るもい)本線(深川-留萌)が存続危機のようです。前々から言われ続けていることですが。
追)2022年8月末、段階的廃線決定。
2023年3月末、石狩沼田-留萌 運行終了。
既に留萌から増毛(ましけ)までの区間は2016年に廃止され、その2年前(2014年)には江差線の木古内-江差が廃止され、
やがて北海道日本海側の鉄道アクセスは函館本線の小樽周辺のみに限られてしまう。
ちなみに生まれて初めて見た日本海がココでした。なので留萌へ向かう途中ワクワク感がありました。
幼い頃見た駅図鑑か何かに「世界三大波涛 黄金岬」と載っていて、以来白波立つ荒々しい港町というイメージを持ち続けていたが、それがそのまま日本海のイメージでもあった。
※ 時に10m超の大波が打ち寄せるらしい。あと2ヶ所はインド マドラス(現・チェンナイ)、スコットランド ウィックとのこと
訪れた時は穏やかでした。なので日本海のイメージも換わった。
- 留萌駅/船場公園/道の駅るもい
- 千望台
- 神居岩(かむいわ)温泉
- 峠下
増毛
「ぞうもう」ではなく「ましけ」。
かつてニシン(鰊)漁で栄えた歴史ある港町。
留萌から南の増毛までの鉄道は廃止済み →
増毛駅跡は今も観光拠点。
- 日本最北の酒蔵 国稀酒造
- 岩老 岩尾温泉
- 雄冬海岸
断崖絶壁。長らく「陸の孤島」だった
増毛の南は増毛山地。主峰は暑寒別岳。標高1492m。
登山口は増毛と東の雨竜沼。
増毛山地の南は石狩地方。近年、増毛-浜益の「増毛山道」が再生された → 増毛山道の会(www.kosugi-sp.jp/sando/top.html)
小平
留萌の北、小平(おびら)。
- 望洋台
- 道の駅おびら鰊番屋/旧花田家番屋/小平町観光交流センター
- 鬼鹿 うに丼街道
かつて留萌から内陸の達布(たっぷ)まで炭砿鉄道が通っていた(1967年廃止)。天塩(てしお)炭礦鉄道(天塩鉄道)(≠天塩線) →
現在、てんてつバス(小平町デマンドバス)が運行中。
苫前・羽幌
かつて留萌から北へ国鉄羽幌(はぼろ)線が走っていた(1987年廃止)。
留萌(留萌本線) … 小平 … 苫前 … 羽幌 … 天塩 … 幌延(宗谷本線) →
今は沿岸バス。
日本海沿岸の長ーい道路は[日本海]オロロンライン。
ガス欠注意。
訪れた時(若かりし頃)は自転車。いわゆるチャリダー。
苫前
ローソク岩傍のドライブインで休憩。力昼(りきびる)という所。
- 道の駅風W(ふわっと)とままえ/とままえ温泉
苫前は早くから大規模風力発電が行われている風の町
沿岸に有人2島が浮かんでいる羽幌がオロロンラインの観光拠点。
- 道の駅ほっと♡はぼろ/はぼろ温泉/北海道海鳥センター(www.seabird-center.jp/)
- 羽幌町郷土資料館
羽幌の山側は天塩山地。最高峰はピッシリ山。標高1032m。
山地一帯炭田(留萌炭田、苫前炭田)。
羽幌炭砿[跡]の最盛期は人口1万人超。1970年閉山。
羽幌炭礦鉄道が走っていた →
天塩山地の東に幌加内・朱鞠内湖や宗谷本線。
国鉄名羽線(羽幌-朱鞠内)の建設計画もあった。
R239(苫前-霧立峠-幌加内)以外、東西横断の道が見当たらない。
天塩山地北部は天北のページへ。
なお、苫前の三毛別(さんけべつ)は昔凶暴なヒグマ(羆)が現れたところ。
今は道東の標茶(しべちゃ)に凶暴な個体が出没していると聞くが、ヒグマは北海道内広く棲息している。
追)標茶の個体は駆除された。
ヒトは減少傾向、ヒグマは増加傾向。
焼尻・天売
羽幌沖の焼尻(やぎしり)島と天売(てうり)島は有人島。
奥の天売島がウミガラス(オロロン鳥)の生息地。オロロンラインのオロロン。
手前の焼尻島は羊(めん羊牧場)で有名。「焼尻サフォーク」。
追)羽幌町営のめん羊牧場は、2023年、閉鎖危機に陥った。
下川町の事業者が継承、存続決定。
羽幌沿海フェリー(www.haboro-enkai.com/)
- 天売島・焼尻島観光サイト 島時間(teuri-yagishiri.jp/)
- ちいさな地球。天売島(www.teuri.jp/)
初山別・遠別
初山別(しょさんべつ)
地図上だと平らな道に見えるが、羽幌からアップダウンあって疲れた。金毘羅岬(みさき台公園)のキャンプ場で一泊。
夏だったので結構人多かった。今は道の駅。
温泉(しょさんべつ温泉)があって、夕日も見れて、疲れが吹き飛んだ。
滑り台滑りたかったが、人目気になったので、夜滑った。
遠別
- 道の駅えんべつ富士見
- えんべつ旭温泉
天塩川河口
天塩川は石狩川に次いで国内第四の長さ。
その河口に天塩市街。
いつくしま(厳島)公園で休憩。
- 天塩川河川公園
- 天塩川歴史資料館
- 道の駅てしお
- 鏡沼/てしお温泉
道中向かい風に苦しめられた。
サロベツへ---
その他 Link、
留萌本線
石狩沼田 … 深川
追)2023年3月、留萌 … 石狩沼田間廃止 →
函館本線
旭川 … 深川 … 滝川 … 岩見沢 … 札幌
先月(2022年7月)、ローカル鉄道存続危機のニュースが目についたが、国土交通省HPに報告書(提言本文)がある →
『地域の将来と利用者の視点に立ったローカル鉄道の在り方に関する提言』
2019年度JR路線別輸送密度200人未満が
・ 留萌本線
・ 山田線(盛岡-宮古)
・ 大糸線の北部(糸魚川-南小谷)
・ 木次線(備後落合-出雲横田-宍道)
になっていて、1000人未満の路線も宗谷本線など多数。
輸送密度とは1日あたり(営業)1kmあたりの輸送人数。
国鉄(からJRへ)民営化(1987年)に伴って第3セクターやバスに転換された時の目安が2000人-4000人。
大糸線の分け方が反則的だが、北部はJR西日本、南部はJR東日本。
路線をいたずらに区分けしてみるのは粗探ししている感じ。
函館本線も新幹線札幌延伸後、余市-ニセコ-長万部(おしゃまんべ)が廃止になるらしい。
追)札幌延伸が当初目標の2030年度から数年先に延びるようなので、約10年後。一転存続の可能性もある。
観光立国、地方創生と言いながら次々廃駅。
バスに転換して某国製のバスを走らせることはやめてくだちゃいな。
追)留萌本線の段階的廃線は、
留萌-石狩沼田が2023年3月末。
石狩沼田ー深川が2026年3月末。
留萌だけでなく増毛も羽幌も遠くなってしまう感じ。
人口減少よりも並行して造られる高速道路が廃線を後押しする形になった。しかし、車社会の未来も暗雲立ち込めている---。
路線バスは、
沿岸バス。
留萌駅-羽幌が約1時間30分、幌延駅-羽幌が約2時間。
深川留萌自動車道
留萌IC … 深川JCT
Linkいろいろ
留萌 Rumoi/増毛 Mashike/小平 Obira/苫前 Tomamae/羽幌 Haboro/初山別 Shosanbetsu/遠別 Enbetsu/天塩 Teshio