JAXA H3ロケットは先月(2024年2月)、鹿児島県種子島から打上げ成功。
次は民間企業のロケット。
スペースワン社 カイロス KAIROS 初号機。
射場は、和歌山県串本町 浦神半島 スペースポート紀伊。
- スペースワン社 SPACEONE(www.space-one.co.jp/)
- 和歌山県串本町・那智勝浦町 カイロスロケット初号機 打上げ応援サイト(wakayama-rocket.com/)
2019年から射場建設。
当初2021年度打上げ予定。
たびたび延期。
今回(2024年3月)、5秒飛行。
次がいつになるのか分からないので、応援兼ねてアップ。
カイロスの全長は18m。某モビルスーツサイズ。
H3ロケットは全長63m(or 57m)
イプシロンは全長26m
カイロスは固体燃料の3段式ロケット。
イプシロンの“子分”。
小型衛星を高頻度で打上げる計画。
2020年代に年間20機。
3月9日、3月13日
3月9日(土)の打上げは、YouTubeライブ中継見ていた(打上げ応援サイトからアクセス)。
11時01分12秒
うんともすんとも
ガンバレガンバレ言っても
不動
もう1度カウントダウンが始まって、15分後仕切り直し。トイレタイム。
遅延理由は不明だったが、
今度こそ……
うんともすんとも
結局この日は飛ばず延期(5回目)。
延期理由はロケットの不具合ではなく、
沖合の警戒区域に船が留まっていたため。
3月13日(水)
11時01分12秒
今度こそ飛んだ-
が、この後、画面が切り換わって、山かげから飛び出ようとするところで煙。
射場の谷に落下したようで、しばらく煙もくもく。
『飛行中断措置』。発射5秒後、ロケットが不具合検知して自ら(自律的に)破壊した、とのこと。
後で別の映像見たら、発射後斜めに傾いているように見えた。
1段目モーターに不具合があったよう。
派手に爆発して山林炎上したので、厳しい目を向けられてしまうが、
もっと高所で爆発する可能性
発射台で爆発する可能性
うまくいかないパターンはいろいろある。
破片が広く飛び散ったり、敷地外の山林まで延焼しなかったのは幸い。
まだいろいろ不慣れな感じ。
2023年7月、秋田県大館の試験場で開発中のイプシロンSのモーターが爆発・炎上している。
新型ロケットの開発は難しい。
でも難しいから競争になる。
H3ロケットよりも道のりは険しそうだが、年内に挑戦できるかどうか。
2号機に搭載する衛星はダミーかな。
スペースポート(宇宙港)
これまでのロケット射場はJAXA 鹿児島県種子島、内之浦ともに見晴らし良いところ。
今回のスペースポート紀伊は、谷あいからロケットが飛び出してくるので、また違った印象。
スペースポート(宇宙港)のサイト
- Space Port Japan(スペースポートジャパン)(www.spaceport-japan.org/)
もう1ヶ所北海道十勝もロケット射場。
民間企業 インターステラテクノロジズ IST(www.istellartech.com/)
2019年5月、MOMO3号機が高度100km超(113.4km)の宇宙空間に到達。国内初の民間ロケットになった。
未だ衛星の軌道投入までは達していない。
新ロケットZERO、再使用のDECA開発中。
射場は、大樹町多目的航空公園。
さらに整備して北海道スペースポートになる予定。
追)北海道スペースポート HOSPO HOKKAIDO SPACEPORT(hokkaidospaceport.com/)
運営:SPACE KOTAN(スペースコタン)
3月21日、革新的固体燃料 LTPのロケット 弾道飛行試験成功のプレスリリース(試験日は3月17日)
LTP Low melting temperature Thermoplastic Propellant:低融点熱可塑性推進薬
熱を加えると溶ける。従来の固体燃料は溶けない
もともと北海道十勝はJAXAの宇宙センターのもう1つの候補地だった(らしい)。
もう1ヶ所、九州の大分空港がVirgin Orbit(ヴァージン・オービット)社のスペースポートに選定されていた(2020年選定)。2023年事業停止になってしまったが、
2022年に新たにSierra Space(シエラ・スペース)社が参画しているので、「スペースポートおおいた」計画は存続。
飛行機からロケット(プレーン)が離陸する水平型。宇宙往還機 Dream Chaser。
宇宙建築 / 清水建築… / 彰国社 / 1991
という本によると他にも
・ 岩手県航空宇宙産業基地
早池峰山周辺
・ 中部圏航空宇宙リサーチパーク
という構想があったようです。
スペースポート紀伊は、残念な門出になってしまったが、めげずに一大拠点に育っていってほしい。