7月中旬、梅雨明けると猛暑。
夏は水遊び、地底へ。
たまがわではなくくまがわ。
九州一山深い九州脊梁山地(九州中央山地)から八代へ流れている熊本県最長の川。
6月-7月は日本全国どこかしらが大雨に遭うが、
2020年(令和2年)7月初旬、球磨川が氾濫。人吉~八代の間の10橋が流失。肥後と薩摩を結ぶJR肥薩線の熊本区間が不通。
存続が危ぶまれていた肥薩線は、今年(2024年)、鉄道で復旧する方針に決まった。再開の見通しは2030年代でまだ先になるが、明るい話題。
球磨川の球磨村から川上の球磨盆地(人吉盆地)についてまとめた。
人吉周辺、球磨川下り
球磨(くま)
人吉盆地から下流は渓谷。
左岸を肥薩線、右岸を国道219号が走っていて、途中(八代市坂本)から左右逆になる。
球泉洞から下流は右岸が球磨村、左岸が芦北町。
渡(わたり)
球磨川下り 清流コースの以前の着船場。
さらに渡から下流の球泉洞までが急流コースだったが、
2024年現在、手前の温泉町(人吉市内)まで。
ラフティングは人吉~渡で営業中。
一勝地/三ヶ浦(さんがうら)
球磨村役場
一勝地温泉 かわせみ
大瀬/神瀬(こうのせ)
球泉洞 ・・・ 下記
神瀬の石灰洞窟、熊野座神社
高沢
神瀬対岸、芦北町側
道の駅大野温泉
白石駅
吉尾駅/吉尾温泉
海路駅
球泉洞
球泉洞(www.kyusendo.jp/) 全長約4800m。
かつては秋芳洞(山口県秋吉台)の次だったが、今は全国6番目。秋芳洞も4番目に変わっている。
1 安家洞(岩手県岩泉)
2 大山水鏡洞(鹿児島県沖永良部島)
3 河内風穴(滋賀県多賀)
5 内間木洞(岩手県久慈)
の順。
球泉洞が九州本土最大の鍾乳洞であることに変わりない。
地図を見ると権現山の地下。
球磨川よりも高い所にあるが、2020年豪雨では裏山からの土石流に遭った。
2022年4月再開。リニューアルOPEN。
昔入った。避暑に最適の洞穴だが、訪れたのは冬。『年間を通じて16度』。
受付で探検コースなるものが気になって、そちらにしたら
長靴とヘツ電(ヘッドライト)付きヘルメットを渡されて---
トンネルくぐって、いざ洞内へ。
照明、階段がよく整備されているので、アトラクション感覚。
公開部分は全体のごく一部だが、奥深く入り込んでいる実感湧いてくる。
探検コースはガイド同行。ようこそ地国へフヘヘヘヘと言わんばかりに楽しそうに案内してくれた。
垂直に近い(斜度70°)階段を下っていくと
洞窟地下を川が流れている。
初体験の地底川歩き。
勢いよく流れ落ちる滝!。
満足度大。
訪問時は球泉洞のほか、森林館もエジソンミュージアムという名で健在だった。エジソンが発明した電球、蓄音機、電気自動車などを展示していた施設。
※ 今は国立科学博物館(東京)にあるようだ。HPの理工電子資料館 - 個人・団体寄贈主要コレクション - 河野エジソンコレクションに『2016年度に寄贈』とある
2024年現在、森林館は休館中。ドームの建物が異彩放っている。
球磨川対岸には休暇村があり、
吊橋(コウモリ橋)でつながっている。
リフトもあった。
くま川下り 急流コースの着船場でもあった。
※ 2024年現在、ラフティングが体験可能。運営は(球泉洞と同じく)球磨村森林組合
河原にはメガロドン化石群なるものも。サメではなく貝(大型二枚貝)の化石。
もう少し下流のドライブインに立ち寄ったりもした。
くま川鉄道、奥球磨
球磨盆地(人吉盆地)の東。
▼ 国土地理院地図から球磨盆地(人吉盆地)
人吉から球磨川本流に沿って湯前(ゆのまえ)までくま川鉄道が走る。
※ 2024年現在、人吉温泉~肥後西村間代替バス
錦
人吉神城文化の森
隣にショッピング・センター「サンロードシティ」
一武駅
一武八幡宮
錦・くらんど公園/道の駅錦
公園名は江戸時代の剣豪・丸目蔵人佐(くらんどのすけ)に由来。
山の中の海軍の町にしき ひみつ基地ミュージアム(132base.jp)
2018年OPEN。人吉海軍航空基地跡地。
あさぎり
2003年、球磨郡免田町、深田村、須恵村、岡原(おかはる)村、上(うえ)村合併で、球磨郡あさぎり町。
人吉盆地(球磨盆地)は霧の発生率が高いことで知られる。特に秋-冬の早朝。
あさぎり駅
薬師温泉
谷水薬師
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・
白髪岳
鹿児島の薩摩川内へ流れる川内川の源流。
奥球磨
多良木
多良木駅/ブルートレインたらぎ
えびすの湯
青蓮寺
久米
久米熊野座神社
湯前町側の城泉寺阿弥陀堂は県内最古の木造建築とのこと。
槻木(つきぎ)(kumamoto-tsukigi.com/)
花立山
湯前
湯前駅
くま川鉄道終点
湯前まんが美術館
市房山神宮 里宮/軽巡洋艦球磨記念館
湯前城跡
ゆのまえ温泉
水上(みずかみ)
市房ダム
湯山温泉
一宮神社(市房山神宮 中宮)
市房山は宮崎県境にそびえる秀峰。宮崎側は西米良、椎葉。
球磨川源流は国土交通省によると銚子笠という山。地図見ると西の水上越。
九州の山深い地域だが、古くから仏教の受容度が高かったようで、須恵(あさぎり町)という地名もある。
多良木~あさぎりは、古代の拠点だったとみられる。
その他 Link、
当面の間、八代(新八代)などから人吉への公共交通は高速バス。
九州自動車道 人吉ICが玄関口。
JR肥薩線 → 百年レイル・肥薩線の旅(www.hisatsusen.com/)
八代、坂本 … 瀬戸石 - 海路 - 吉尾 - 白石 - 球泉洞 - 一勝地 - 那良口 - 渡 - 西人吉 - 人吉{⇔人吉温泉} - 大畑 - 矢岳 … 吉松
2020年7月から八代~吉松間運休中。
人吉~一勝地間、葉木~八代間代行輸送(タクシー)。
上(運行)・下(線路・駅舎維持管理)分離方式で復旧予定。
福島県の只見線が、豪雨被害から10年以上経て再開、上下分離方式で再開、渓谷走っている路線、と似通っている。
新八代~人吉~宮崎間高速新線(新幹線)の構想もちらほら。
くま川鉄道
人吉温泉{⇔人吉} - 相良藩願成寺 - 川村 - 肥後西村 - 一武 - 木上 - おかどめ幸福 - あさぎり - 東免田 - 公立病院前 - 多良木 - 東多良木 - 新鶴羽 - 湯前
2021年11月、肥後西村~湯前間運行再開。
人吉温泉~肥後西村間代替バス。
全線復旧目標2025年度(令和7年度)。
九州産交バス
九州自動車道
八代IC - 八代JCT - 坂本PA - 山江SA - 人吉IC - 人吉球磨SIC - えびのPA - えびのIC
焼酎(球磨焼酎)蔵などを巡る観光コースもある。
2020年(令和2年)7月豪雨
100年に1度どころか江戸時代まで遡ってもなかった規模の水害。
人吉市街のほか、人吉盆地から渓谷への入口にあたる西人吉~球磨村の渡にかけて酷く浸水。渡では深さ8m-9mに達したとされる(推定)。
球磨川水害伝承記(kumariver-r0207archive.jp/)
アーカイブくまむら(www.archive-kumamura.com/)
Linkいろいろ
人吉 Hitoyoshi/錦 Nishiki/多良木 Taragi/湯前 Yunomae/水上 Mizukami/相良 Sagara/山江 Yamae/球磨 Kuma/あさぎり Asagiri