宮ヶ瀬ダムから新石小屋橋の先に副ダム・石小屋ダムがある。
いい感じ。
この石小屋湖の水はダム下流・中津川に流れていく他、取水口から音を立てて道志川にも流れる。
道志川までの津久井導水路は延長約5.2km。
一方、道志川から宮ヶ瀬湖(放水口は鳥屋)までの道志導水路は延長約7.7km。
宮ヶ瀬湖は道志川の水を貯めることもできる。
渇水の心配はあまりない。
とはいえ、以前宮ヶ瀬湖の水位がかなり低い時があった。
2017年夏(洪水期)。
ボートがあんな下に……。
これでも水位は少し回復している。
下の写真は非洪水期。
2017年8月7日がダム運用以来最低の水位。EL 255.08m。貯水率52%。
※ 満水位EL 286m、洪水期制限水位EL 275.5m
貯水量7227万8000m3 ÷ 洪水期利水容量1億3800万m3 = 0.52
水不足大丈夫かなと思う反面、いっそのこと湖底が見えないかなとも思った。
現実の利害 < ノスタルジア。
湖底に沈んだ中津渓谷は子供の頃たびたび連れられて来たところ。
残念ながら当時の記憶と重なり合う景色を今の宮ヶ瀬からなかなか見出せない。
- 宮ヶ瀬ダム本格運用開始 [2001]
- 宮ヶ瀬湖満水 [1998]
- 宮ヶ瀬ダム湛水開始 [1995]
- ダム本体工事着手 [1987]
- 付替道路等工事着手 [1983]
水没地の主な移転先は、湖畔の水の郷/宮の平および厚木・宮の里(飯山の近く)。
ダム天端の展望塔と石小屋モニュメント(巨石)にダムができる前の写真があった。
写真の中によく見覚えのある景観。お店(写真には旅館中津屋と書いてある)の脇から河原におりて遊んだ記憶。
下の写真の奥に見えるアーチ橋が石小屋橋。
ということは宮ヶ瀬湖の湖底に沈んだのではなく、石小屋湖の湖底。
記憶と重なり合わないわけだ。
湖(というか川)をまじまじ見つめる。
古い地図を見ると石小屋橋は大沢の滝/新石小屋橋よりも若干上流に架かっていたようだから、ダム下左岸に顔を出している遺構がかつての道路跡だろうか。ダム堤体のせいで高低感が狂う。
なお、『~ダムができる前~』の写真にあった「玉すだれの滝」は、ダム左岸の管理事務所脇のトンネル(一般車両通行不可)にその名を残している。
トンネル周辺を探しまわっても滝は見つからない。
中津渓谷の上流側入口は落合。虹の大橋の東側。かつて中津川と早戸川の合流部。
やまびこ大橋の南側が馬場。
今昔マップ on the web →
追)リンク先URLが変わっていたので、2021年12月修正
さすがに集落みな露わになるほど水位が低下することはないだろう。