8月突入。
バケーション、フランス語だとバカンス。
涼しそうなところ---
通常、夏の短い期間しか登れない標高3000m級高山帯、
地下。
北アルプス(飛騨山脈)北部・立山連峰周辺のページ。
日本海から(長野・松本~岐阜・高山の)安房峠までは東西横断できる車道がない。鉄道もない。
が、バスやケーブルカー、ロープウェイなどを乗り継いで横断できるルートがある。
立山黒部アルペンルート
立山黒部貫光(www.alpen-route.co.jp/)
東は長野の大町、西は岐阜ではなく富山。
富山県立山町の室堂平(単に室堂とも)がひとまず目指すところになるかと思う。
アルペンルートは春、秋も営業中。4月-11月。
山登らなくても見所多い観光地。
大町
関東・東北からだとたいてい長野の大町(信濃大町)に向かうことになると思う。
松本と白馬の間。
一大登山拠点。
千国街道 大町宿
JR大糸線 北大町-信濃大町-南大町
3年に1度、北アルプス国際芸術祭(shinano-omachi.jp/)
2024年9月13日-11月4日
塩の道ちょうじや(旧塩の道博物館)(www.alps.or.jp/choujiya/)
塩の道=千国街道(糸魚川~松本)。日本海から塩が運ばれた道。立山連峰を望める能登半島も塩の産地。
大町山岳博物館(omachi-sanpaku.com/)
付属園にてカモシカ、ライチョウなど飼育。
大町温泉郷(www.omachionsen.jp/)
薬師の湯/アルプス温泉博物館
日向山高原
大町エネルギー博物館
大町ダム/龍神湖
大町ダム情報館
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アルペンルートの扇沢は、シーズン中(4月-11月)賑わう。
宿泊施設はかつてロッジがあったが、今はない。
扇沢駅にレストハウスがある。
信濃大町、北大町~扇沢のバスは、北アルプス交通とアルピコ交通。冬は日向山高原まで。
北は後立山(うしろたてやま)連峰の鹿島槍ヶ岳など。
大谷原が鹿島槍ヶ岳への最短ルート。
仁科三湖
木崎湖
千国街道 海ノ口宿
中綱湖
青木湖
大町の南は七倉ダム、高瀬ダムから後立山連峰、「裏銀座」縦走コース。
高瀬渓谷
七倉ダム
葛温泉
七倉温泉
登山シーズン中(7月-10月)、信濃大町駅から七倉まで裏銀座登山バス(uraginzabus.com/)が出ている。
七倉~高瀬ダムは徒歩約2時間。タクシーあり。
黒部湖
大町の扇沢からバス(電気バス)に乗り、関電トンネル(針ノ木トンネル)を通って黒部ダムへ向かう。
5.4kmの長いトンネル。
難工事だった---
今日、大町には「ハサイダー」がある。
乗客みな展望台のほうへ流れていくので、つられて進む。
階段上る。結構上る。約220段。
▼ 放流中。轟音
今は新展望広場・レインボーテラスもある。
関西電力 黒部ダム(www.kurobe-dam.com/)
黒部第四発電所、通称くろよん。
黒部ダムの高さ(堤高)186m。日本一。
日本ダム協会 ダム便覧によると次が大町市高瀬ダム。高さ176m。
1963年、黒部ダム完成。まだ黒部ダム~室堂間はつながっていなかった。
1971年、立山黒部アルペンルート全線開通。
黒部湖畔にロッジくろよん(www.kuroyon.com/)。ダムから徒歩30分前後。
さらに奥に平乃小屋があるが、離れている。
黒部湖遊覧船「ガルべ」は今年(2024年)11月営業終了。日本一高所の遊覧船。満水時標高1448m。
昔は「黒部丸」だった。
ダムから下流は黒部峡谷。
下ノ廊下・水平歩道が黒部峡谷鉄道(トロッコ)の欅平から続いている。秋しか通り抜けられない。
今年(2024年)一般開放予定だった黒部宇奈月キャニオンルート(欅平~黒部ダム)は、2025年(令和7年)以降へ延期。
能登半島地震による被害で黒部峡谷鉄道が欅平まで通れない。
黒部峡谷鉄道 宇奈月~猫又間は営業中。
登山者は例年よりも注意が必要。
人が住めないようなところに長大トンネル、巨大ダム、よく造ったものだと感心しながら
ダム天端(堤長約500m)を歩いて渡ると
黒部ケーブルカー 黒部湖駅。地下ケーブルカー。
待っている間、「立山黒部物語」という本購入。ここでしか買えませんと言うものだから……。
ケーブルカーで上がると黒部平。標高1828m。
背景は立山連峰。雄山は隠れているようだが、右奥に最高峰・大汝山が見える。
今は黒部平駅屋上にパノラマテラスもある。
黒部平から一ノ越へ向かう登山道もある。
黒部平、タンボ平は紅葉の名所。10月上旬。
立山ロープウェイで大観峰駅へ。
途中支柱がない。ワンスパン方式。約1.7km。
標高2316m。
上るにつれて商売の熱も上がっている気がする……。
今度はバス。室堂へ。
立山トンネルトロリーバスは今年(2024年)11月ラストラン。来年から電気バスに転換。
トロリーバスは無軌条電車といって軌道(レール)がない路面電車。トロリーポールで集電して走る。世界的には珍しくないが、日本で残っているのはここだけ。
立山トンネルトロリーバスは1996年から。その前はトンネルバスだった。
それまでは扇沢~黒部ダムの関電トロリーバスが唯一のトロリーバスだったが、こちらは2018年ラストランで、2019年から電気バス。
「乗り物天国」。運賃がかさんでくるけど。
アルペンルートは長野側から行くと
地下から出て黒部湖、地下から出て黒部平、地下から出て室堂平、
といった具合に絶景があらわれる。
室堂平、立山カルデラ
室堂平
室堂ターミナル/ホテル立山
隣に立山自然保護センター
標高2450m
立山室堂山荘/室堂(現存する最古の山小屋)
玉殿岩屋
立山開山伝説地
みくりが池
みくりが池温泉
日本最高所の温泉
地獄谷
「地獄」
火山ガスのため2012年から長らく立入禁止
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雷鳥平にかけて宿泊施設数軒点在。
4月-11月、美女平から室堂平へ立山高原バスが走る。マイカーは走れない。
4月の開通時は除雪した道路の両側が雪の壁になって、「雪の大谷」として話題になる。
天狗平
室堂平の下。
大日連山
室堂平~弥陀ヶ原の北にそびえる山々。
室堂平 - 室堂乗越 - 奥大日岳 - 中大日岳 - 大日岳 - 大日平 - 称名平
称名(しょうみょう)ノ滝
落差約350m。日本一。
春の雪融けの時期などに隣に出現するハンノキ滝(幻の滝)は落差約500m。
称名平までマイカー乗り入れ可。
弥陀ヶ原
標高約2000m
松尾峠展望台
立山カルデラの縁。
大観台
称名滝展望
美女平
立山駅から立山ケーブルカー。
千寿ヶ原
富山地鉄 立山駅
立山カルデラ砂防博物館(www.tatecal.or.jp/)
マイカー乗り入れは立山駅まで。
立山は火山。地獄谷がある。だが、雄山などに噴火口はないので、全貌が分かりにくい。
立山火山のまたの名は弥陀ヶ原火山。
弥陀ヶ原の南側の常願寺川上流部に砂防工事用トロッコ軌道がジグザグ延々伸びていて、その一帯が立山カルデラ内。
侵食カルデラ。火口丘は見当たらないが、新湯などの池が火口跡のよう。
カルデラ内は、かつて立山温泉が賑わったり、古道が通っていたが、
長らく立入禁止。
下流の富山平野を守るため、100年以上砂防工事中。
見学したい人は体験学習会に申し込む。
詳しくは、立山カルデラ砂防博物館へ。
立山山麓
アルペンルートがなかった時代はたいてい富山側から室堂平へ上っていたであろうから、訪れる人の大半は、立山が信仰の山であることを知り、一帯の歴史に触れることもできたと思う。
長野側からアルペンルートでアクセスすると立山の歴史まではなかなか関心がまわらない。
富山側からもアクセスしてみたい。
北陸自動車道 立山IC
富山地鉄立山線 五百石(ごひゃくこく)駅~榎町駅が立山町の市街中心。
五百石駅/立山町元気交流ステーション みらいぶ
立山町総合公園
越中陶の里「陶農館」
越中瀬戸焼
岩峅寺(いわくらじ)
岩峅寺駅
富山地鉄不二越・上滝線および立山線
雄山神社 麓ノ大宮(前立社壇)
立山吉峰温泉(よしみね温泉)
立山あるぺん村
横江駅
尖山
千垣(ちがき)駅
芦峅寺最寄の駅
有峰口駅
亀谷温泉
大山歴史民俗資料館
有峰湖へ。かつて上新川郡大山町。今は富山市の一部。
芦峅寺(あしくらじ)
雄山神社 根本中宮(祈願殿)
雄山神社の本社は雄山山頂
立山博物館
閻魔堂
まんだら遊苑
立山曼荼羅の世界を体感
立山曼荼羅には地獄が描かれている。
子供の頃何かの本で見たことある絵。
極楽坂山にスキー場
・ 立山山麓スキー場(らいちょうバレー/極楽坂)
ゴンドラリフトは2020年頃廃止・撤去
・ あわすのスキー場
極楽坂山の南東に鍬崎(くわさき)山
佐々成政の埋蔵金伝説
立山登山
室堂平から立山のほうを見ると雄山と浄土山の間がぐんと下っている。その鞍部が一ノ越。
一ノ越から雄山へ登山。雄山神社参拝。
雄山の先が最高峰・大汝山。
その先は標高2999mの富士ノ折立。
さらに真砂岳、別山へ続く。
真砂岳の下に内蔵助山荘(kuranosukesanso.jimdofree.com/)。
さらに剱岳(剣岳)へ。
剱岳も立山連峰だが、特別感あるので、黒部峡谷とともに北のエリアに分ける(予定)。
雄山、大汝山、富士ノ折立が立山本峰で、
その北の別山と雄山の南の浄土山を合わせて立山三山。
一ノ越から浄土山も急登だが、30分くらいで登れた。
朝一番乗りかと思いきや山頂にはライチョウがいた。
下りは途中からガレ場になって下りられず登り返すことになった。
なんと山頂の道標がくるくる回る。(今は大丈夫だと思うが。)
気を取り直して正規の山道へ。
かなりの急勾配だった。登るのは大変だろう。
浄土山の下は室堂山。
道端の岩の上で休憩。
浄土から「地獄」へ---。
室堂山は立山カルデラの縁。
五色ヶ原のほうまでカルデラの縁。いわゆる外輪山。
▼ 浄土山から五色ヶ原、薬師岳
カルデラ縁の崖上が五色ヶ原(www.goshikigahara.com/)。草原にポツンと小屋(五色ヶ原山荘)が建っていて美しい。
五色ヶ原の南の鳶山近辺は、かつて山体大崩壊を起こしたところ。1858年、安政飛越地震。
奥にドデンとそびえる山は薬師岳。左奥は黒部五郎岳、さらに左奥(端)は笠ヶ岳。
黒部湖から五色ヶ原に登る道もある。
扇沢から後立山連峰の針ノ木峠越えで黒部湖に出るルートがアルペンルート開通前の古道。
さらに五色ヶ原近くのザラ峠から立山カルデラへ通じていたが、現在カルデラ内は立入禁止。
戦国時代、(前田氏の前に越中を治めていた)佐々成政が積雪期に往復したとされる。佐良佐良越え。ザラ峠=佐良峠。
有峰湖、薬師岳
立山連峰の南方、薬師岳方面は、西が有峰(ありみね)湖、東が黒部川源流。
五色ヶ原から薬師岳まで長い縦走路。途中、スゴ乗越小屋がある。
薬師岳
標高2926m。
麓の有峰の人々に祀られてきた信仰の山。
有峰の折立から約7時間。
途中に太郎平小屋、薬師岳手前に薬師岳山荘(www.yakushidake-sansou.com/)がある。
有峰のかつての集落は有峰湖(ダム湖)湖底。
立山黒部とともに電源開発。こちらは北陸電力。
有峰ダム近くに有峰森林文化村がある。
記念館、ビジターセンター、宿(有峰ハウス)
有峰湖に至る有峰林道は有料道路。
有峰森林文化村 ありみネット(www.arimine.net/)
薬師岳の南、黒部川源流の高天原/雲ノ平は、秘境の中の秘境で、なかなか行けないところ。
長野、富山、岐阜の三県境は三俣蓮華岳。「裏銀座」縦走コースの一部。
折立、太郎平小屋から黒部五郎岳を経て三俣蓮華岳へ向かう縦走路は「西銀座」ダイヤモンドコース。
有峰湖の最寄の駅は有峰口。
登山シーズン中(7月-9月)、富山駅から折立まで直通の夏山バス(富山地鉄)が出ている。満席でなければ有峰口駅からも乗れる。
後立山連峰
富山側からみて立山連峰の後ろ。
鹿島槍ヶ岳、針ノ木岳など。
大町とともに別エリアに分けたほうが良さそうだが、とりあえず---
扇沢から北、柏原新道で種池山荘、爺ヶ岳。『北アルプス夏山入門コース』。扇沢から種池山荘まで3時間半~4時間。
爺ヶ岳から鹿島槍ヶ岳の間に冷池(つめたいけ、つべたいけ)山荘。大谷原からの赤岩尾根と出合う。
鹿島槍ヶ岳の北は五竜岳、唐松岳、白馬岳へ続く。
鹿島槍ヶ岳~五竜岳の間にある八峰(はちみね)キレットは難路。
爺ヶ岳、種池山荘から南の稜線は、
岩小屋沢岳、針ノ木岳など。
岩小屋沢岳と鳴沢岳の間に新越山荘。
鳴沢岳と赤沢岳の間を扇沢~黒部ダムの関電トンネルが貫いているが、稜線から扇沢に通じる山道は針ノ木峠に至るまでない。
扇沢から針ノ木雪渓、針ノ木峠を越えて、針ノ木谷から黒部川(現在の黒部湖の上流)に出て渡渉するルートがアルペンルート開通前の古道。
針ノ木峠に針ノ木小屋(www.harinoki.com/)がある。
黒部湖畔に平乃小屋があり、船で針ノ木谷から渡れる。
6月-10月 1日4往復。
黒部ダム~平乃小屋の湖岸の道もある。片道3時間以上かかるらしい。
針ノ木峠から南も後立山連峰とみなすことができる。
七倉ダムから七倉岳、船窪岳。
高瀬ダムから烏帽子岳。
烏帽子岳から南は槍ヶ岳などへ続く「裏銀座」縦走コース。
船窪岳~不動岳の稜線は崩れていて要注意区間。
その他 Link、
JR大糸線
糸魚川、白馬 … 簗場 - 海ノ口 - 稲尾 - 信濃木崎 - 北大町 - 信濃大町 - 南大町 - 信濃常盤 … 穂高、松本
※ 今年(2024年)、アルプスが特急として復活。新宿~白馬。4日間(7月12日、8月9日、9月13日、9月20日の23:58発)
富山地方鉄道(富山地鉄)
立山線
寺田 - 稚子塚 - 田添 - 五百石 - 榎町 - 下段 - 釜ヶ淵 - 沢中山 - 岩峅寺 - 横江 - 千垣 - 有峰口 - 本宮 - 立山
富山駅から富山地鉄本線が寺田駅、
不二越・上滝線が岩峅寺駅。
大町の最寄のICは長野自動車道 安曇野IC。
北陸自動車道
滑川IC - 上市SIC - 立山IC - 流杉SIC - 富山IC
大町・扇沢~立山駅のマイカー回送サービスもある。
Linkいろいろ
大町 Omachi/立山[町] Tateyama