近頃良く耳にする国々。
サヘル Sahelはサハラ砂漠南縁の地域。
地図描画。GADM行政界データを使用。
サハラ砂漠北部の国々は北アフリカ。
スーダン
チャド Tchad(Chad)
🇹🇩
プロバンス(州) Province + ンジャメナ。
州 - デパルトマン(県) Département - コミューン(自治体) Commune。
Tchad 22Province + ンジャメナ →
※ 2018年にRégionからProvinceに変わって、北部の州境が一部変わっている。ボルク州、ティベスティ州など(未修正)。
首都ンジャメナは南西部のカメルーン国境。
その北のチャド湖は3ヶ国(4ヶ国)の国境地帯。
チャド湖周辺には早くから(9世紀頃から)王国が存在。
北部のエミ・クーシ火山は標高3000m超。
ナイジェリア Nigeria
🇳🇬
ステート(州) State + アブジャ - 自治体 Local Government Areas。
ニジェール川中・下流。
あるジェリアはAlgeria。
Nigeria 36State + アブジャ →
首都アブジャは中央部。Federal Capital Territory。
最大都市ラゴスは南西。
南東のニジェール川河口は油田地帯。
リバーズ州ポート・ハーコート
ニジェール Niger
🇳🇪
レジオン(地域) Région + ニアメ。
地域 - デパルトマン(県) Département - コミューン(自治体) Commune。
ナイジェルではなくニジェール。
ナイジェリアはイギリスから独立、ニジェールはフランスから独立。
南西部をニジェール川が流れる。首都ニアメなど。
Niger 7Région + ニアメ →
北部のアガデス地域でウラン産出。
ブルキナ・ファソ Burkina Faso
🇧🇫
レジオン(地域) Région - プロバンス(州) Province - デパルトマン(自治体) Département。
かつての国名はオートボルタ。ボルタ川上流。
Burkina Faso 13Région →
中世からモシ族の王国が存在。
マリ Mali
🇲🇱
レジオン(地域) Région + バマコ。
地域 - セルクル(圏) Cercle - コミューン(自治体) Commune。
ニジェール川上流。
Mali 10Région + バマコ →
※ 8Régionのまま(未修正)。北部のトンブクトゥ地域とガオ地域が各々2地域に分かれている。
トンブクトゥのモスク群が有名。
マリ北部、ニジェール、アルジェリア南部の砂漠地帯にトゥアレグ族が暮らしていて、一部が過激化。
古代から王国が存在。金が産出。
中世から帝国。14世紀、王様がメッカ巡礼途中のエジプトで金をばらまいて、エジプトはインフレになった。
2012年、クーデター発生。北部が独立宣言して、フランスが軍事介入。この時は歓迎されていたが……。
モーリタニア Mauritania
🇲🇷
レジオン(地域) Région + ヌアクショット。
地域 - デパルトマン(県) Département - コミューン(自治体) Commune。
Mauritania 12Région + ヌアクショット →
チャド、ニジェール、ブルキナ・ファソ、マリ、モーリタニアはフランスから独立した国々。
他にもセネガル、アルジェリア、中央アフリカ、ガボンなどアフリカ北西部の多くの国々が旧フランス領。
2023年7月、ニジェールでクーデター。
2023年8月、ガボンでクーデター。
2022年、ブルキナ・ファソでクーデター。
アフリカの国々は、民族対立も多く、クーデター自体は珍しいことではないが、
今回のニジェール、ガボンの他、マリ、ブルキナ・ファソなどからも反フランス的な声が聞こえてくる。
フランスは2022年、マリから駐留軍撤退。
ニジェールからも2023年内に駐留軍撤退の方針。
過激派組織対策だったが、半ば追い出されるように撤退。
今後もおそらく政情不安定。
BRICSの話題とともに近頃よく耳にする「グローバル・サウス」。発展途上国と同義に扱われがちだが、インドがその代表と言われると、違うように思える。都合良く使われているようにも感じる曖昧な言葉なので、曖昧な議論にしかならない。