【世界描画】　中央アジア

　中央アジア諸国の地図描画。GADM行政界データを使用。
　西域シルクロード上の国々。
　ウズベキスタン南部～トルクメニスタン南部が古代マルギアナで、アフガニスタン北部のバクトリアとともに古代アジアの一大拠点だった。
　ペルシャとインダスの間。
　アーリア人が通り、ギリシャ人が通り、月氏（げつし）が通り、……。
　仏教が生まれる前からゾロアスター教（拝火教）が広がっていた。
　シルクロードを経て古代日本に伝わったものもある。

トルクメニスタン　Turkmenistan

🇹🇲

　ベラヤト（州）　Welaýat　＋　アシガバート　－　エトラプ（地区）、市。

　国土の大半がカラ・クーム砂漠。

　西部バルカン州北西は、ガラボガスコル湾。カスピ海沿岸。

　マリのメルブ［遺跡］がマルギアナの中心。このあたりまで仏教が伝わった。ガンダーラ　－　バーミヤン　－　バクトリア　－　マルギアナ。

ウズベキスタン　Uzbekistan

🇺🇿

　ビラヤト（州）　Viloyat　＋　カラカルパクスタン自治共和国　＋　タシュケント　－　トゥマン（地区）　Tuman、市。

　北西カラカルパクスタンのカザフスタン国境に南アラル海がある。
　かつてアフリカのビクトリア湖に次いで４番目に大きかったアラル海だが、だんだん干上がって南北に分裂。さらに南側が東西に分裂。残った西側が現在の南アラル海。

　首都タシュケントの東がフェルガナ盆地。

　ウズベキスタン～タジキスタンが古代ソグディアナ。中心はサマルカンド。

タジキスタン　Tajikistan

🇹🇯

　ビラヤト（州）　Viloyat　＋　共和国直轄地　＋　ドゥシャンベ　－　ノヒヤ（地区）　Nohiya、市。

　南東ゴルノ・バダフシャン自治州は、「世界の屋根」パミール高原。
　パミール高原最高峰はウイグル側のコングル山（標高7649m）。
　南はアフガニスタン　バダフシャン州。

キルギスタン　Kyrgyzstan

🇰🇬

　オブルス（州）　Oblusu　＋　ビシュケク、オシュ　－　ラヨン（地区）　Raion、市。

　東部イシク・クル州にイシク湖がある。

　南西バトケン州内にウズベキスタンの飛地がある。

カザフスタン　Kazakhstan

🇰🇿

　オブルス（州）　Oblys　＋　ヌル・スルタン（アスタナ）、アルマトイ、シムケント　－　ラヨン（地区）　Rayon、市。

　アジアではインドに次いで大きい国。

　西のカスピ海から
　カザフスタン　－　アルタイ　－　モンゴル
が「草原の道」。
　紀元前からサルマタイ、スキタイなどの騎馬民族が往来。

　追）2022年、３州増えた
　　　アルマトイ州の北　＝　ジェティス州
　　　東カザフスタン州の西　＝　アバイ州
　　　カラガンダ州の西　＝　ウリタウ州

　首都ヌル・スルタンは、2019年、アスタナから改名。
　　追）2022年、前大統領失脚。再びアスタナへ

　旧首都アルマトイは南東・キルギスタン国境近く。

　バイコヌール宇宙基地は南部クズルオルダ州内。ロシアが租借。

ウイグル（東トルキスタン）

　チャイナ領シンキョウ（新疆）。ウイグル族などの自治区。

　カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、アフガニスタン、カシミールと国境を接している。

　テンシャン（天山）山脈挟んで、北部にジュンガル盆地、南部にタリム盆地。

　北部のウルムチ（烏魯木斉）が中心都市。

　タリム盆地内はタクラマカン砂漠。

　盆地の西がカシュガル（喀什）。
　盆地の南がホータン（和田）。ここまで鉄道が通っている。

　盆地の東がローラン（楼蘭）。その東方がトンコウ（敦煌）。

　盆地の北がクチャ（庫車）。古代の亀茲国は（一帯の）仏教の中心地。ここから東方へ布教。

　クチャの北がテンシャン山脈。最高峰はポベジ山（キルギスタン国境、標高7439m）。