前回に続いて富士山5合目界隈のページ。
以前、渋滞で富士スバルライン終点まで辿り着けなかった時、
手前の奥庭駐車場(以下、奥庭P)に入ったことがある。
スバルライン終点が満車になっても途中の路傍に駐車できるが(無断ではなく駐車スペースがある)、その駐車スペースも埋まってしまうと次に停められるのは奥庭Pになる。駐車台数約50。
その奥庭Pに辿り着くのも大変だったが、良いところだった。
8月下旬のこと。
今は9月の閉山日までマイカー規制なので、延々渋滞にはまるようなことは減った。
奥庭
登山シーズン中は(ほぼ)スバルライン全線マイカー規制。
路線バスはスバルライン途中の駐車場で下車可能。
奥庭Pの他にも3ヶ所ある。
富士急バスHPによると(マイカーから乗り換えの)シャトルバスも奥庭P下車可能。乗車時に運転手さんに伝えておく。
- 奥庭駐車場 - 奥庭
奥庭Pから石畳の道を下ったところに
山小屋 奥庭荘があり、
休憩・食事ができる。
コケモモのジュース、ジャム、……。
宿泊もできる。
もう少し先が奥庭。「天狗の庭」。『展望随一』。
いにしえの火口。
地図(エアリアマップ)をみると奥庭の下はスバルライン 樹海台駐車場(2合目と3合目の間)と通じていて、精進口登山道という青木ヶ原樹海からのルートと合流している。
河口湖口とはまた別だが、5合目下で精進口・河口湖口合流。
スバルラインが造られる前の林道がひっそりと残っているようだが、歩く人は少ないと思われる。
つい先日、富士山5合目で遭難というニュース見かけて、えっ?と思ったが、精進口登山道3合目へ下ってしまったらしい。幸い通りがかりの人がいたようで大事には至らなかった。
奥庭Pも5合目扱いだが、
ほとんどの人はスバルライン終点へと向かう。
初めて訪れる人はたいてい下らない(上を目指す)ので、落ち着いたスポット。
バード・ウォッチャーがよく訪れるところ。
御庭、御中道
奥庭Pから逆方面に登ると御庭(お庭、おにわ)。
- 奥庭駐車場 - 御庭
こちらも石畳の道。
渋滞はまった後なので解放感。歩けることの悦び踏みしめる。
登り始めは林の中だが、森林限界に近い。
振り返ったら雲の上に山々が浮かんでいた。
開放感。
▼ 南アルプス展望
南アルプスの手前は天子山地(毛無山など)だが、雲かぶっている。
▼ もう少し拡大した写真
雪かぶっている時に調べたことあるが、聖(ひじり)岳が南アルプスの南の高峰で、台形っぽく見えるので目印になる。聖岳の右(北)が赤石岳、そして荒川岳。聖岳の左(南)は上河内岳。
▼ もう少し右(北)
南アルプスの北端の高峰は甲斐駒ヶ岳だが、尖って見えないので、手前の鳳凰三山と重なっているっぽい。
その左(谷挟んで南)が北岳など白根三山。
▼ もう少し拡大した写真
30分-40分で御庭到着。
御庭山荘は廃屋状態だった。
標高約2400m。カラマツはもう少し上のほうまで生えているが、高くなれない。
▼ 御庭から奥庭展望
南アルプスと八ヶ岳の間は長野・諏訪湖方面。
御庭から奥庭Pの少し上あたりに出る(戻る)道もあるが、
御庭から(辿り着けなかった)スバルライン終点まで御中道(お中道、おちゅうどう)歩き。
- 御庭 - 富士スバルライン 富士山5合目
御中道は富士山5合目-6合目をぐるりと一周つないでいた修行の道。
今はところどころ寸断されて、通れるのは一部区間。
以前記した
・ 富士山5合目 - 泉ヶ滝 - 吉田口6合目
・ 富士宮口5合目 … 宝永火口 … 御殿場口6合目
も御中道の一部。
御庭から反対側(南側)へ続く道(御庭~大沢崩れ)も御中道の一部だが、通行禁止が続いている。
通行禁止になる前に往復したことあるが、特に危険を感じるようなことはなかった。当時より荒れてしまったのだろう。
7月に歩けばシャクナゲの花も見られる。
あずまやで休憩。
奥庭と御庭は富士山の北西に位置していて、
手持ちの地図(エアリアマップ)に噴火口列と記されていたが、
現地説明によると「御庭・奥庭第2火口列」。
約2000年前、噴火。
平安時代にもう少し北西の現・青木ヶ原樹海から激しく噴火している。貞観噴火。
御庭から富士山5合目までアップダウンなく(緩やかに下り勾配)、片道1時間ほど。
▼ 富士山の笠雲
雲は止まっているように見えるが、実際は強い風が吹いている。
笠雲が発生すると高い確率で悪天候になる。
登り始めは良く晴れていて、急変・雷雨というのが厄介なパターン。
スバルライン終点 富士山5合目に着く頃には曇ってしまった。
富士山5合目は大混雑。MAX。
帰りはスバルライン沿道を奥庭Pまで下った。
渋滞で動かない車列を見ながら。
- 奥庭駐車場 - 富士スバルライン 富士山5合目