2025年の大阪・関西万博(ばんぱく)開幕まで500日をきって、関連のニュースが目につくようになった。
あと147日
以前、万博について少しまとめたページがあるので、こちらのページに移した。
万博について
万博(エキスポ) Expo、Expositionは万国博覧会(国際博覧会)。
直近の開催地が2021年(2020年から延期) U.A.E. ドバイ、
その前が2015年 イタリア ミラノ、
その前が2010年 チャイナ シャンハイ(上海)、
2005年が愛知万博。
先日、2030年の開催地がサウジ・アラビア リヤドに決まった。
万博が5年に1度で、五輪が4年に1度だから、万博と五輪が同じ年に開催されるのは20年に1度。
2000年はドイツ ハノーファー(ハノーバー)。
他にも国際博覧会が時折開催されているが、調べてみたら多くは「特別博」、「認定博」という分類で、
愛知、シャンハイ、ミラノ、ドバイが総合的な「登録博」。2025年の大阪・関西万博も「登録博」。
1970年の大阪万博は「一般博」で今日の「登録博」に相当。
5年に1度ではなく、大阪万博の後、20世紀は、
1992年 スペイン セビリャ(セビージャ)と
2000年 ハノーファー
の僅か2回だけ。
1970年より前の「一般博」はみな欧米で開催。1949年のポルトープランス万博はハイチ。
第1回は1851年 イギリス ロンドン万博。
19世紀末の日本は江戸幕末、近代化の時代。
万博を機にそれまでなかった大建造物がドンと建てられているので、近代建築に関心持つと必ず万博に行き当たる。
特に
1851年 ロンドン クリスタル・パレス(水晶宮)
鉄(鋳鉄)の骨組とガラス張り
1889年 フランス パリ万博 エッフェル塔
パリ万博は1855年が1回目で、1889年は4回目
万国ではなく内国博覧会の始まりは、1798年のパリ。産業振興のため。博覧会の起点。
日本初の内国博覧会は1877年の東京・上野。殖産興業の一環。
これまで日本で行われた国際博覧会(万博)は、
- 2005年 愛知万博(愛・地球博)
来場者数2000万人超 - 1970年 大阪万博
会場は吹田
来場者数6000万人超
が、「登録博」、「一般博」のカテゴリーで、
- 1990年 大阪 国際花と緑の博覧会(花の万博)
会場は鶴見緑地 - 1985年 茨城 国際科学技術博覧会(つくば万博)
- 1975年 沖縄国際海洋博覧会
が「認定博」、「特別博」のカテゴリー。
2027年開催予定の横浜国際園芸博覧会も「認定博」。
「認定博」は世界のどこかで1年-3年に1度開催されている。
大阪・関西万博
2025年日本国際博覧会協会(www.expo2025.or.jp/)
開催期間:2025年4月-10月
2022年に発表されたロゴマークは、
妖怪---
ドローンと溶解していた。
キャラクターはミャクミャク。
逆さで見てしまったのも良くなかったか---病んでいる。
会場は夢洲(ゆめしま)。
ドリーム・アイランドやね。
中心部に大屋根・リング。
木造で1周約2km。
大きな屋根の輪の中に
パビリオン(国、国際機関、民間企業)、
「いのち」をテーマにした8つの館。
リングの上は歩廊で、一部(南)が堤防内の海面に張り出す設計。
輪の外にもパビリオン。日本館、大阪館など。
近くに夢洲駅建設中。大阪メトロ中央線コスモスクエア駅から延伸予定。
リングの反対側(西)に交通ターミナル(シャトルバス、パークアンドライドバス乗降場)、「空飛ぶクルマ」離発着ポート。
あとグリーン・ゾーン。
詳細は公式HPの基本計画(マスタープラン)など。
テーマは、いのち輝く未来社会のデザイン。
『大事なのはテーマよりもコンセプト』(堺屋氏の本)
だそーでっせ。
コンセプトは、未来社会の実験場。
IRがちらつく。
---「いのち」よりもIR。
建設費、運営費がどんどん膨らんでいる、
海外パビリオンの着工が遅れていて間に合わない、
一部の国が撤退、
などの声が聞こえてくるが、
期間限定の見本市なので、計画どおりキッチリやる必要はないのでは。
リングが「未完の輪」でも構わないと思うし、
デジタル技術で埋め合わせたり---。
1970年の大阪万博では、写真を見ると、太陽の塔の周りに大屋根があり、よく知れば、途中から大屋根に割って出たのが太陽の塔で、今日まで残っているのは大屋根ではなく太陽の塔。
2005年の愛知万博では、メイン会場が当初予定の瀬戸から長久手に変わったが、ジブリやトヨタなどの力もあって、そこそこ肯定的に評価されている。
思い返すと2005年の万博には行っていない。
(開催前の会場には行っているが。)
日本全国、海外からモノを集めるが、2005年は中部圏のお祭り、2025年は関西圏のお祭り。集客は開催地中心。1970年は日本初の万博で時代も違うので特別。
2025年の来場者数の想定は約2820万人。
チケット代が高く設定されてしまったのは残念だが、
少なくとも無観客五輪を下回ることはない。