2025年3月28日、ミャンマー中部で大地震発生。マグニチュード7.7(M7.7)。
震源は国内第二の都市マンダレー付近。
震源の深さ約10km。
マンダレーの南に首都ネピドー。
ネピドー国際空港の管制塔倒壊。
国土中央南北、ザガイン地域~マンダレー~ネピドー~ヤンゴン
に1000km超の活断層(ザガイン断層。サガイン断層とも)が縦断していて、
横ずれ(平行移動) Transform。
▼ USGS(アメリカ地質調査所) Moment Tensorの図

いわゆる震源球。球の内のほうで線(片方が断層線)が交差しているのは横ずれ。
右横ずれは断層の“向こう側”が右にずれる。
今回、(南北に縦断している)ザガイン断層の西側(インド側)が北へずれた。断層の東側は南へ。
国土地理院 … 2025年3月28日ミャンマーの地震に伴う地殻変動(www.gsi.go.jp/cais/topic20250328_Myanmar.html)によると
『南北400km以上(マンダレーの北方からネピドーの南方)にわたって地殻変動』
『最大で6m程度の変動』
2023年2月のトルコ大地震がM7.8。
2024年1月の能登半島大地震がM7.6。
エネルギーはMが1上がると101.5=約31.6倍。
Mが0.1上がると100.15=約1.4倍。
大地震発生直後はなかなか被害状況把握できないが、
1日経って犠牲者1000人超、
4月3日時点、3000人超。
ミャンマーは2021年の国軍によるクーデターから全土で内戦、国家「分裂」状態。今も内戦継続中。
2023年から国軍の劣勢が伝えられて、現在統治しているのは全土の半分未満。25%未満とも。
マンダレー~ネピドー~ヤンゴン周辺および北東部シャン州の南部など。
ザガイン地域から南のマグウェイ地域にかけて民主派が実効支配。
シャン州北部、他の6州は各民族割拠状態。
近頃話題になっているミャンマー東部の国際詐欺拠点ミャワディはカレン族(カイン族)のカイン州。ヤンゴン東方、タイ国境。
ミャンマー・タイ・ラオス国境はかつてケシ栽培が盛んで「麻薬王」がいたところ。
被害の全貌不明。
医療体制良くない。
伝えられているよりも多くの犠牲者が出ている可能性がある。
ミャンマー周辺の過去の大地震
20世紀以降、ミャンマー周辺マグニチュード7(M7)以上の大地震震源プロット。
USGS Earthquake Hazards Program(earthquake.usgs.gov/)のSearch Earthquake Catalogで、
- 規模 = マグニチュード7以上(M7+) ・・・ CustomのMinimumを7
- 期間 = Start 1901-01-01~End 2025-03-31
- 地域 = Draw Rectangle on Mapでミャンマー周辺
を選択して検索 Search。

水色の円が今回の地震震源マンダレー付近、ザガイン地域。
南東の円は、
1912年5月 シャン州南部(32 km NW of Taunggyi) M7.9。
ザガイン断層の東のチャウチャン断層 Kyaukkyan。
ヤンゴンの北の円2つは、
1930年12月 M7.5。
1930年5月 M7.4。
1991年1月 マンダレー北方(99 km NW of Mogok) M7。
上図のUSGSデータに2011年以降、ミャンマー国内M6.5以上の地震震源4ヶ所追加(下図のピンク色)。

2016年8月 マグウェイ地域 M6.8。
2016年4月 ザガイン地域 M6.9。
2012年11月 ザガイン地域 M6.8。
2011年3月 シャン州 M6.9。
USGSのヒマラヤ山脈~インド洋のプレート境界線(赤線)はザガイン断層の西に描かれているが、
ラカイン山地(アラカン山地)とその北のパトカイ丘陵
大地震の震源はザガイン断層上に多く分布している。

インドネシアの南からアンダマン諸島の西のスンダ海溝沿いのプレート境界線(青色)は、エーヤワディ川(旧イラワジ川)河口を巻いて(黄色)ザガイン断層に続いている図もみられる。
ユーラシアプレートとインドプレート(インド・オーストラリアプレート)の境界。
インド洋では、
2004年 インドネシア スマトラ島沖大地震/大津波 M9.1。
アンダマン&ニコバル諸島で地震多発。
ヒマラヤ山脈では、
2015年 ネパール大地震 M7.8。
今年(2025年)1月 チベット南部、エベレスト山の北で地震。M6.8(USGSのデータだとM7.1)。
太古、インド亜大陸が南洋から移動、ユーラシア大陸に衝突してヒマラヤ山脈造山。
インド洋とヒマラヤ山脈の間にミャンマー。
周辺ではチャイナ四川省も地震多発。
2008年5月 四川大地震 M7.9。
北東方向へ力がかかっているように見える。
プレート境界から離れているインド中・南部、インドシナ半島は地震が少ない。
が、今回震源から1000km程離れているタイ バンコクで、建設中の高層ビル(33F、高さ137m)が崩壊、作業員が被害。
バンコクで有感地震は95年ぶりとのこと。
・ 地震がないので鉄骨造ではなく鉄筋コンクリート造のビル、
・ ゆらゆら揺れる長周期地震動による共振
が原因とされるが、
他のビルは損傷があっても崩壊には至っていないので、ガレキの山(高さ約20m)と化したビルは極度に耐震性が劣っていたことになる。指摘されているのは、
・ 梁を用いないフラットスラブ構造
・ 鉄筋の強度不足
など。
本格的な原因究明はこれから。