地震のニュースが多い。
タイワンの大地震は最大震度6強、マグニチュード7.2。
日本の気象庁によるとM7.7、震源の深さは23km。沖縄県与那国町で震度4記録。
日本では沖縄本島・宮古・八重山などで津波警報。予想最大3mだったが、大事に至らず済んだ。
与那国島久部良で高さ30cmの津波観測。
タイワンの地震など
日本の気象庁に相当する部署は、
交通部中央氣象署 CWA Central Weather Administrationで、
そのHP(www.cwa.gov.tw/)から情報いろいろ。
・ 首頁(メインページ)がタイワン全土の天気
・ 地震 - 最近地震
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中央氣象署 地震測報中心(scweb.cwa.gov.tw/)の4月3日の大地震(019号)の報告ページ →
M7.2
震度6強 カレン(花蓮)県ワヘイ(和平) ・・・ カレン県北部内陸
震度6弱 カレン県カレン(花蓮)市、タロコ(太魯閣)渓谷
タイホク(台北)、トウエン(桃園)などで震度5弱
公里=km。カレン市南南東25kmが震源。
タイワンと日本の時差は1時間。日本のほうが1時間進んでいる。
タイワン標準時 TST:UTC+8、日本標準時 JST:UTC+9
タイワンには中華民国暦があり、
1912年が民国元年、2022年が民国111年、2024年は民国113年。
観光地のタロコ渓谷で山崩れ。観光客が多数孤立、48時間後救出。
全般的に避難・復旧が速やか。
タイワンも日本同様地震多発国で、
たびたび大きな地震が起きているが、
M7超の規模の大地震は1999年以来とのこと。
交通部中央氣象署HPの
・ 地震 - 災害地震
によると
1999年9月の「921集集地震」がM7.3。
※ シュウシュウ(集集)はナントウ(南投)県。中央山脈より西
HPに掲載されている直近の大地震は、
2016年2月の「0206美濃地震」(タイワン南部地震)。M6.6。
※ メイノン(美濃)はタカオ(高雄)市の一部
他にもM6超の地震が起こっているはずだが、日本の気象庁の値かもしれない。
(巷で不評の)「○年以内に大地震が発生する確率」のタイワン版“発見”。
地震測報中心HPの
・ 地震資訊 - 地震潜勢図
タイワン東部沿岸、特に今回震源となったカレンから東部沖にかけて発生確率が最も高い。
が、
タイワンも日本同様ほぼ全土で大地震起こりうる。
奄美・沖縄の南西諸島の南の琉球海溝がカレン付近に続いている。
海洋プレートのフィリピン海プレートと大陸プレートのユーラシアプレートの境界。
西日本の太平洋側では、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下へ沈み込んで、海溝型の地震が発生する。
沖縄も2010年に震度5弱記録。
その前の震度5超が1909年。
頻度は少ないが、過去、大地震・大津波の記録が残っている。
1771年4月 八重山大津波(明和大津波)など。
タイワン周辺のプレート境界は、カレン付近から南部にかけて南北方向に変わり、複雑。フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下へ沈み込まない。
中部では双方のプレートがせめぎ合い、
南部ではユーラシアプレートのほうがフィリピン海プレートより下。
今回の大地震は日本の気象庁によると圧力軸(圧縮軸)西北西-東南東の逆断層型。
ほぼ東西方向の圧縮で、カレン市から南へほぼ南北に走る活断層が動いている。
※ 花東(かとう)縦谷(じゅうこく)断層 Longitudinal Valley Fault
カレン(花蓮)-タイトウ(台東)の南北(縦)に谷。西は中央山脈、東(海)側に海岸山脈
日本の国土地理院HP … 2024年4月3日台湾の地震に伴う地殻変動(www.gsi.go.jp/cais/topic20240402_Taiwan.html)参照
北部の海洋プレート沈み込みではなく、中部のプレート衝突。震源が沖合で、海洋プレートと大陸プレートの境界なので、海溝型という説明も見かけるが、メカニズム的には内陸型(直下型)に近い。
日本の能登半島大地震も内陸型・逆断層型だった。
日本列島とはやや異なるが、タイワンも東西から圧縮されて、3000m級の山々が南北に連なっている。