2024年4月 四国で大きな地震、プレート内地震

GEO(地)

 正月 石川県能登半島大地震。震度7、震度5以上の余震多数。
 3月 福島、埼玉、栃木で震度5弱の地震。
 4月 岩手、青森で震度5弱の地震。
 4月3日 タイワン(台湾)東部沖大地震。震度6強。
 4月8日 宮崎で震度5弱の地震。
  ※ 震度5弱 宮崎 日南
 2016年4月 熊本[・大分]大地震から8年。
 地震のニュースが多い。

 4月17日23時すぎ 豊後(ぶんご)水道を震源とする地震。マグニチュード(M)6.6、震源の深さ39km。
 震度6弱 愛媛 愛南、高知 宿毛
 震度5強 愛媛 宇和島
 わじまではなくうわじま
 震度5弱 愛媛 西予、大洲、鬼北、八幡浜、内子、高知 四万十、大分 佐伯、津久見
 震度は防災科学技術研究所 J-RISQ 地震速報(www.j-risq.bosai.go.jp/report/)の2024/04/17 23:15参照。ページの下のほうに「この地域で起こった過去の主な被害地震」が載っているので、参考になる。

 先日(4月8日)、震度5弱の地震があった宮崎や鹿児島には活発な火山があり、過去に日向灘で大地震が起きている。
 一方、四国は活発な火山がなく、大地震もほとんど起こらない。高知が南海トラフ地震の想定震源域にかかっているけれど。
 が、たまたまこの半世紀ほとんどなかっただけだった。
 1975年以前、日向灘~豊後水道~瀬戸内海にかけてたびたび大地震が起きている。
 1975年の大分県西部の地震の後は、2001年3月の安芸灘(芸予)地震。震度6弱、M6.7。

 気象庁 震度データベース検索(www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/)で、
 全期間(1919年以降)、四国4県、最大震度5弱以上の地震を検索してみると
 検索対象(四国4県)の最大震度は、震度5強が過去最大。
 2000年以降では、
 2000年10月、2001年3月、2014年3月、2015年2月。

 追)今回(2024年4月)分も

気象庁から。円の大きさはM、色はDepth(赤⇔青:浅⇔深)
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プレート内(スラブ内)地震

 太平洋の南海トラフからフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下へ沈み込んでいる。
 今回の地震も先日の宮崎(大隅半島東方沖)の地震も震源の深さ39km。
 ただし、宮崎の地震は圧力軸(圧縮軸)東西方向。
 今回の地震は張力軸東西方向の正断層型。東西に引っ張る力が働いた。

 圧縮力を受けている日本列島で、
 今回の正断層型の地震はいまいち理解しづらいが、
 今回はプレート境界の海溝型地震でも内陸型(直下型)地震でもなく、
 深くまで沈み込んでいるフィリピン海プレート内(スラブ内)の地震。
  ※ 沈み込んだプレートはスラブとも呼ばれる
 プレート内(スラブ内)にかかった圧縮力を解消しようとする力が時折働くらしい。

 防災科学技術研究所(防災科研)の「スラブ内地震」の解説ページ   
  P軸=圧力軸(圧縮軸)、T軸=張力軸

 2001年3月の安芸灘(芸予)地震もフィリピン海プレート内(スラブ内)の地震、とある。震源の深さ約50km。

 フィリピン海プレートの等深線の図をみると
  ※ 地質図NaviやHIROSE Fuyuki’s HP - 太平洋プレート(www.mri-jma.go.jp/Dep/sei/fhirose/plate/PHS.html)など
    等深線はプレート上面
    以前、こちらのページにも書いた
 40-50kmのラインが淡路島~瀬戸内海東西。
 30kmのラインが四国横断(吉野川など)~豊後水道~日向灘。今回の震源は豊後水道で、プレート上面(プレート境界)より約10km深い。
 10-20kmのラインが南海トラフ Nankai Troughから四国南岸・日向灘にかけて。

 たびたび西日本で大地震が起こったり、
 日本海側も大地震が起こったばかりだし、
 震度6、7の後、また震度6、7が起こったり、
 今は昔の感覚と違っている。

 南海トラフ[巨大]地震の想定震源域でM6.8以上の地震が発生した場合、気象庁から臨時情報が出されて、専門家が評価検討会を行う---
 あと0.2足りなかった。
 M8以上は来ないでくださいと願いながら、
 日々備えをコツコツと……。

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ふシゼン
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