石川県能登半島大地震発生から10日以上経過。
震度5以上の地震が本震含めて16回(18回)。
1月1日 9回、
1月2日 2回、3日 2回、6日 2回、
(防災科学技術研究所 J-RISQ 地震速報だと1月7日 2回)、
1月9日 新潟県佐渡沖震源 震度5弱 長岡。
能登半島北岸から佐渡沖まで長さ約150kmの断層が活動。
能登半島北岸から北西にかけて広い範囲で隆起。
最大4m。高台避難しなくても高台になった。
海岸線が後退。200m以上後退したところも。
輪島中心街から東、観光スポットの白米千枚田へ通じる国道249号がズタズタで不通。
孤立している集落多数。
一端しか状況が伝えられていなかったので心配だったが、孤立集落のみなが安否不明というわけではなさそうで少し安心。
でも心配。
通信障害がなかなか解消されない。
船上基地局、スターリンク(衛星ブロードバンド)利用。
車やドローンの移動基地局も運用。
自衛隊さまさま。
沖に停泊している輸送艦「おおすみ」を拠点にヘリコプター、ホバークラフトで救援・支援。
10日経って、能登空港(のと里山空港)仮復旧。
日本の過去半世紀の大地震
阪神・淡路大震災も1月。30年近く前(1995年1月17日)。
以降、震度7の大地震は6回目。
2011年から10年間の震度6以上の大地震は、以前(2021年)検索済みで、
震度7は、
- 2011年3月11日 東日本大震災 マグニチュード M9.0(Mw9.0)
- 2016年4月 熊本[・大分]大地震
4月14日(M6.5)、16日(M7.3) - 2018年9月6日 北海道胆振大地震 M6.7
同様に気象庁 震度データベース検索(www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/)
で、1990年代から2010年まで震度6以上で検索して、余震とみられる地震を省略すると
発生日時 | 震央 | 最大震度 | マグニチュード | 震源の深さ |
2009/8/11 | 駿河湾 | 6弱 | M6.5 | 23km |
2008/7/24 | 岩手沿岸北部 | 6弱 | M6.8 | 108km |
2008/6/14 | 岩手内陸南部 | 6強 | M7.2 | 8km |
2007/7/16 | 新潟上中越沖 | 6強 | M6.8 | 17km |
2007/3/25 | 能登半島 | 6強 | M6.9 | 11km |
2005/8/16 | 宮城沖 | 6弱 | M7.2 | 42km |
2005/3/20 | 福岡北西沖 | 6弱 | M7 | 9km |
2004/10/23 | 新潟中越※ | 7 | M6.8 | 13km |
2003/9/26 | 北海道十勝沖 | 6弱 | M8 | 45km |
2003/7/26 | 宮城中部 | 6強 | M6.4 | 12km |
2003/5/26 | 宮城沖 | 6弱 | M7.1 | 72km |
2001/3/24 | 安芸灘 | 6弱 | M6.7 | 46km |
2000/10/6 | 鳥取西部 | 6強 | M7.3 | 9km |
2000/7・8 | 伊豆諸島※ | 6弱 | M6.5 | 16km |
1998/9/3 | 岩手内陸北部 | 6弱 | M6.2 | 8km |
1997/5/13 | 鹿児島薩摩地方 | 6弱 | M6.4 | 9km |
1995/1/17 | 大阪湾(阪神・淡路大震災) | 7 | M7.3 | 16km |
1994/12/28 | 三陸沖 | 6 | M7.6 | 0km |
1994/10/4 | 北海道東方沖 | 6 | M8.2 | 28km |
1993/1/15 | 北海道釧路沖 | 6 | M7.5 | 101km |
2004年の新潟中越地震と1995年の阪神・淡路大震災が震度7。
※ 新潟中越地震は本震の後、震度6超の余震4回
2000年の伊豆諸島の地震は、7月1日-8月18日に震度6弱6回記録
1990年代が震度6以上6回。
北海道奥尻島で甚大な津波被害を出した1993年の北海道南西沖地震は震度5だが、M7.8。
1993年7月12日
1980年代も検索してみたら震度6以上1回。
1982年3月21日 北海道浦河沖 震度6 M7.1 40km
1983年の日本海中部地震は、震度5 M7.7。
1983年5月26日。震央=秋田沖
1970年代も震度6以上1回。
1972年12月4日 八丈島東方沖 震度6 M7.2 54km
1960年代、1950年代、震度6以上0回。
1940年代、4回。
ざっと見ると1993年(平成5年)までは大地震少ない。
あらためて驚かされるのは2000年以降の大地震の多さ。
日本全国あちこちダメージ受け続けている。
「失われた10年」、「~20年」、「~30年」……。
防災
今回の能登半島大地震は、100年に1度ではなく、1000年に1度、
3000年-4000年に1度の規模という記事も見掛けた。
産業技術総合研究所(産総研)の報告によると半島北岸に海成段丘が3段あって、1段目の形成が約6000年前以降、今回の大地震で新たに4段目形成。
追)約6000年前以降。約3500年前という見方もあるとのこと。今後、年代を特定
なかなか対応しがたいスパン。
大地震が起こるたびに「事前に知っていたら……」と思うが、残念ながらピタリと予知するのは無理。
結局のところ、震度7の大地震だと揺れ始めた時、どこにいるか=居場所でほぼ運命が決まってしまう。
揺れがおさまった時、身動き可能なら何とかなるかもしれないが、
身動きできず助けが必要になる場合、大変困る。
阪神・淡路大震災の犠牲者が6000人超で、うち5000人近くが家屋倒壊などによる圧死。
被災地が局地的であれば助かったかもしれない生命。
しかし、被災範囲が広域に及ぶとなかなか助けが来てくれない。
津波や土砂崩れなどが発生したら、さらに難易度高くなる。火災も怖い。
高齢者や病気の人は至極避難困難。
そうでなくても夜熟睡していたら避難無理。
今回、津波の到達が早くて、日本海側は太平洋側より早いと言われているが、
太平洋側も約100年前の関東大震災の記事によると、早いところで5分程度とあったので、
避難困難であることに変わりない。
でも緊急地震速報やハザードマップ(disaportal.gsi.go.jp/)は少なからず助けになってくれる。
原子力行政は最近の流れ見ていると不安。
将来また大事故起こしかねない。
今回の大地震を見ていると、水・食料の備蓄は3日程度では足りなさそう。
5日、1週間耐えないといけない。
倒壊を免れても傾くなどして再建必要な家屋・ビル多数。
能登半島以外でも液状化被害が出ている。
石川県内灘
富山県氷見
新潟市西区
など
全然他人事ではない。
被災地の復興を願う。