コロナ禍がコロナ鍋に見える今日この頃。
これから冬にかけてどうなるか、好転しないかなと期待したのだが、相変わらず楽観的な見通しはふられ続けている。
鳥インフルエンザまで海を渡ってきた。
鳥の場合みな殺処分。
豚も鳥も感染拡大を食い止めるためには致し方ないということか……。
今冬は昨冬よりも流行するのが確定的。
結局皆がワクチン使えるようになるまで終息(収束)は無理っぽい。
お茶飲んで防ぎます。
ワクチンは今月(12月)から米欧で使えるようになるとのこと。
日本は来年以降。
ロシアが8月に「スプートニクⅤ」できたと言っていたが、
今回は、
・ ファイザー + ビオンテック
・ モデルナ
のワクチン。遺伝子ワクチン。
いずれも有効率90%超。
ワクチン有効率90%とは、9割効いて1割効かない、という意味ではなく、
= (1-相対危険) × 100
相対危険=「接種して発症」/「接種しないで発症」
で、90%の場合、相対危険は0.1。
ワクチン接種して発症した人が0ならば相対危険0で有効率100%。
接種して発症した人が多くて相対危険1ならば……いや、そんなワクチンはないか。
相対危険が0.1ということは、
例えば、「接種して発症」が10人、「接種しないで発症」が100人。
つまり、有効率が高いワクチンとは、接種していれば(接種しないよりも)発症を防げる度合いが高いワクチン。
ワクチン接種による集団免疫で流行を終息させるためには、
感染力が強い細菌・ウイルスほど多くの人がワクチンを接種する必要がある。
必要なワクチン接種率 [%]は、
= (1- 1/R0) × 100
R0:基本再生産数
前回の
R0 × (1- x/100) = 1 ・・・ R0のときx%接触減で1倍
の式と同じ。
例えばR0=1.7のとき約4割(約40%)接触減 ⇒ 1.7 × (1-0.41) = 1
だったが、
必要なワクチン接種率は、
R0=1.7のとき約40%。
R0=1.4のとき約30%、R0=2.5のとき60%。
この値は免疫を獲得した人、つまり他人に感染させない人の割合。
いわゆる集団免疫率。
死者・重症者が桁違いの米欧などでは、R0が2.5より高い可能性があり、ワクチン接種率の目標は6-7割。
日本の場合、もう少し低い接種率でも大丈夫そうだが、来年は五輪が(強行してでも)開催されるだろうから、やはり米欧並みの接種率が必要か。
インフルエンザウイルスのワクチン接種率が毎年5割ぐらい。
国民全員分確保して無料で接種できるようにするとのこと。
今のところ副反応など安全性について不明な点あり。
通常早くても数年かかると言われているワクチン開発が今回は1年足らず。遺伝子ワクチンは早く開発できるとのことだが……。
初のmRNAワクチン。
ワクチンが使えるようになっても、すぐに皆が接種するわけではなく、再感染についても不明な点があるので、終息までまだ時間がかかりそうだが、前に進んでいることは確か。
感染したら危ない弱者を守るため、とうたいながら実際には弱者を見殺し続けるワクチンなしの集団免疫論が消えてくれることが明るいニュース。
ワクチンなし且つ感染拡大最中のGo To ××は論外。