(ゴキブリの画像は載せていません。)
爽やかな秋晴れの日がない。
Go To気分にならない。
とうとう最寄の店までウイルスがやって来た。
Cockroach 1
夜の出来事。
就寝前の厠に向かう途中、戸を開けて踏み出した始めの一歩。
うはっ、何か踏んだ。
本来何もないはずのところに何かあった。否、何かいた。
足の裏を伝わるひんやりした感触。ナメクジを踏んだときと似ているが明らかに違うそれ。
プチッと殻のようなものを踏み抜いた。
ああ、この気持ち悪さ、うまく伝えられない。
暗がりの中シャワーで足をゴシゴシ洗ってから事故現場に戻り、恐る恐る明かりをつける。見たくないけど放っておくわけにもいかないし……。
!
チャバネコキブリ
茶色
約15mm
屋内で繁殖
繁殖力が高い
寒さに弱い
Cockroach 2
厠から戻って、さあ、寝るざんす。
ん!。天井に見慣れない黒い塊が……。
右手にゴキジェット。左手にもゴキジェット。
ツインジェットで仕留めてみせる!。
「もういちどうまれかわれ」
はああああー ?
飛んで来るかー。
ポトッと床に落ちると思ったのに。
まあ初めてのことではない。久しく忘れていただけのこと。
前回今回共通しているのは向かって飛んで来ること。結構ビビる。
今回に限ってゴソゴソもがく音がしないし、このままでは消化不良で安眠できない。
部屋一周ゴキジェットしてから就寝。
夜中2時、ゴソゴソと音がする。
音波発信源より50cmばかり寝床全体シフト。
朝、枕元で死骸発見。
クロゴキブリ
黒い
約30mm
屋外から入って来る
繁殖力はチャバネゴキブリよりも低い
越冬できる
Cockroach 3
ゴキブリの多くの種は屋外に生息。
本州~九州の屋内で見掛けるゴキブリはチャバネゴキブリかクロゴキブリ。
在来のヤマトゴキブリはクロゴキブリと似ていているので、誤認があるかもしれないが、クロゴキブリによって屋外へ追いやられている、とのこと。
チャバネゴキブリもクロゴキブリもここ2~3年見掛けなくなっていたが、おそらくブラックキャップの効果であろう。
初めは効果があるのか分からなかったが、確かに置いてから出ていない。ただし、効果の持続は約1年間。効果切れの頃合いか。
ゴキブリ退治には、大きく分けて
- ホイホイ捕獲
- 毒餌 ・・・ ホウ酸団子、ブラックキャップ、コンバット、ゴキファイター、
- スプレー噴射 ・・・ ゴキジェット、
- 煙 ・・・ バルサン
がある。
実のところゴキブリ(成虫)は、昆虫嫌いでなければ大騒ぎするほど気持ち悪い姿をしているわけではない。テカついた体に脚の棘が目につくのと長い触角、……。
毒を持っているわけでも群れで現れるわけでもないし、アシダカグモほど大きくもない。ゴキブリを捕まえてくれるアシダカグモのほうが余程気持ち悪い。
※ 世界には体長10cm超のゴキブリもいるが……。
したがって、ゴキブリが我らに不快感を与える理由は、その姿よりも敏捷かつつかまえづらい独特の動きによるものではないか、と考えたこともあった。
しかしながら闘いの最中ゴキブリなりに必死に逃げる姿を幾度も目撃するにつれて次第に哀れみを感じないわけにはいかなくなった。
加えてその行動様態が3億年前からの度重なる経験学習によって培われたものだとしたら、畏敬の念を感じないわけにもいかない。
とするならばゴキブリが我らに与える主たる不快感は、彼らが暗くじめじめして汚れた所に生息し、我らと同居しているという容認しがたい事実およびその事実から生まれて過剰なまでに増幅された我らの心象によるところが大きいと考えられる。
確かに彼らは細菌・ウイルスの運び屋だ。
しかし、我らもまた……。
さあ、掃除しよっ。