ビートル 福岡~プサン(釜山)航路終了

LAND(国土・交通)

 2024年
 もう終わりダネ

 12月23日 JR九州[高速船] 8月から運休中だった「クイーンビートル QUEEN BEETLE」の運航再開断念(正式発表)。
 別の船を用意するのではなく、
 ニッカン(日韓) 福岡・博多~プサン(釜山)航路撤退・終了。

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ビートル BEETLE

 福岡・博多~プサンは、
 カメリアライン「ニューかめりあ」もあるが、
 「クイーンビートル」の前のジェットフォイル「ビートル BEETLE」は約3時間で渡航できた。

 昔、九州にいたときに立ち寄った博多駅で、ふと目にとまったのが
 福岡~ソウルの乗船・乗車券セット。

 JR九州「ビートル」 博多~プサン
 +
 コリア・レールパス(韓国鉄道庁いわゆるカンコク国鉄の乗り放題) プサン~ソウルなど

 当時海外へ行ったことなかったが、
 3万円くらいでソウルまで往復できて、船片道2時間55分。
 思いのほか近くに感じて、衝動的にチケット買ってしまった。
 (パスポート必要。ビザ不要。)

 ▼ 昔のパンフ

ビートル BEETLE

 定員:215名
 国際総トン数:約263トン
 翼走速力:約45ノット(時速83km)
とある。

 ジェットフォイル(水中翼船)は水面から浮上して“滑走”していくので、ほとんど揺れることなく、乗り心地は快適。

 JR九州「ビートル」は、
 1991年、BEETLE2(ビートル2)就航。
 1998年、韓国鉄道庁「ジェビ JB」と共同運航。
  ※ ジェビ=つばめ
 2001年、BEETLE3(ビートル3)就航で3隻体制。
  ※ JR九州高速船は2005年、JR九州から分社

 2002年からカンコク民間企業・未来高速のジェットフォイル「コビー KOBEE」が参入・競合。

 2002年はサッカーW杯ニッカン(日韓)共同開催の年。

 その後、ジェビⅡ世が就航。
 韓国鉄道庁は2005年から韓国鉄道公社。
  国鉄から公社。
  2004年、高速鉄道 KTX開通。
 ジェビ2隻はビートルへ改称。
 一時は4隻体制。
 「ヨン様」の頃がニッカン(日韓)往来のピークだったよう。

 いっときビートルは対馬(厳原、比田勝)~プサンなども運航。
 コビーの博多~プサンは2017年頃から運休。

 高速なので時折クジラなどと衝突事故を起こすこともあったが、
 ウイルス禍でストップするまで
 ビートルは福岡~プサンを頻繁に往来していた。

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ニッカン(日韓)航路

 ウイルス禍の後、2022年11月、新しい大型高速船「クイーンビートル」就航。
 ビートル3隻引退、
 カンコク企業の高速船はプサンから長崎・対馬まで
なので、
 福岡・博多~プサンの高速船は1隻体制……。

 クイーンビートル QUEEN BEETLE
  オースタル社 AUSTAL(オーストラリア)建造の三胴船(トリマラン)
  定員:502名
  国際総トン数:2589トン
  全長:83.5m
  航海速力:36.5ノット(時速68km)

 建造はウイルス禍最中の2020年なので、最初から大きくつまずいたが、
 実績十分のジェットフォイルが残っていれば……。

 ジェットフォイルは川崎重工業が建造(開発元はボーイング社)。
 2020年建造の東海汽船(東京~伊豆諸島)のジェットフォイルが25年ぶり(1995年以来)なので、なかなか新しく造られない船。
 好評だけど高価。昔造れたのに今なかなか造れない。

 クイーンビートルは船首に亀裂(クラック)が生じて浸水。
 ひた隠して運航。バレて運休。

 ・ 3隻体制から1隻体制
 ・ 所要時間が片道約3時間から3時間40分
   シートベルト不要になったが

 移動手段ですらなくなった。

 格安航空会社 LCCとの競合など撤退理由は他にもあるようだが、
 ビートルは飛行機よりも手軽に感じられた。

 ビートル以外の日本~カンコクの船は、

 ・ カメリアライン「ニューかめりあ」 福岡・博多~プサン
   毎日1便約6時間
   「ニューかめりあ」は2004年から

 ・ 関釜(カンプ)フェリー 山口・下関~プサン
   毎日1便夜行

 カメリアラインの就航が1990年なので、
 下関~プサンのほうが歴史ある航路。

 あとカンコク企業の船が
 対馬(厳原、比田勝)~プサン。
 ウイルス禍の後は、
 ・ パンスター対馬リンク
 ・ スターライン「ニナ」

 パンスターは大阪~プサンも運航。
 ・ パンスター・クルーズ サンスター・ライン

 日本人も対馬へGO

 ビートルから長い対馬よく見えた。

 カンコクからは海苔積んで帰った。


 カンコクは今、大統領職務停止状態。
 政権交代の可能性。
 日本との関係が悪化するという見方が専らだが、対北チョウセンで手一杯だろう。
 北チョウセンはロシアと絡んでいて、周辺環境激変期。シリアのような(ほとんど予想されていなかった)急変も起こりうる。いたずらに派兵して消耗し続ければ実戦経験積むどころか自滅に向かっていく可能性もある。

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 年の終わりにカンコクで痛ましい航空機事故。
 壁が余計だったように思うが、原因究明はこれから。

 日本も年の初めに航空機事故があった。
 これまで起こらなかったことが起こるようになっている。
 ---

 2024年の日本は、
 大地震、物価高、感染症、観光公害、泥棒・強盗、ブイ、……
 法治というより放置。
 国内外の急変に対応できるか?

 災厄
 さよなら
 悪政
 さよなら
 退廃
 さよなら

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ふシゼン
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