東京・晴海の客船ターミナルで目に留まった黒い塔。
塔の名は「晴海信号所」。
Fが点滅していたが、FinalのFではなく、FreeのF。信号所は解体されない。
Fの点滅は横浜でも見掛けた。
下の写真は大さん橋のターミナルから開港広場方面。
有明のビッグサイトっぽい建物(大さん橋ふ頭ビル。1993年完成)の後ろにF。横浜第二港湾合同庁舎の屋上。
FakeのFではなく、FreeのF。
追)2023年12月、横浜の信号所(内港信号所)は、新港に完成した「よこはま新港合同庁舎」へ移設。横浜第二港湾合同庁舎は解体される。
船の航行管制信号で、Fの意味は、
(長さ150m未満の)船は出入自由。
※ 東京は長さ150mだが、横浜は160m。港によって異なる
たいていFだが、朝方・夕方、混雑してくるとI、Oに変わったりする。
I(点滅)は、入航してよい In。
O(点滅)は、出航してよい Out。
の意味。
Xもある。
Xの点燈状態は、入出航禁止 Stop。
Xの点滅、XとF、I、Oの交互点滅は、信号の切り替え予告(まもなく替わる)。
大まかには以上4文字だが、港によって少々違っている。
より詳細は海上保安庁 東京湾海上交通センター(www6.kaiho.mlit.go.jp/tokyowan/) - 船舶情報 - 管制信号など。
各地の風速などがまとめて見られる。
東京湾、日本全国
東京港(京浜港東京区)の信号所は、
東京東航路に4ヶ所。10号地(有明埠頭)1、中央防波堤1、15号地(若洲)2。
東京西航路に4ヶ所。上記晴海のほか青海、大井、羽田。うち大井と羽田は電光文字式ではなく閃光式。
閃光式は赤色光と白色光の点滅順序や点滅間隔によって意味が変わる。
横浜港(京浜港横浜区)の信号所は、
内港(大さん橋。新港埠頭)、本牧埠頭(横浜港シンボルタワー)、大黒埠頭の3ヶ所。
川崎港(京浜港川崎区)の信号は、
FがなくてT(京浜運河西行可)、K(京浜運河東行可)がある。
信号所は、
川崎航路~京浜運河に4ヶ所。浮島町1(川崎信号所)、千鳥町2、水江町1。
京浜運河~鶴見航路に4ヶ所。いずれも扇島。
千葉港の信号所は、次の2ヶ所。
中央港 ・・・ 閃光式
(市原沖の)千葉灯標 ・・・ 閃光式、電光文字式
日本全国、船の出入りが多い港湾に海上交通センター(マーチス MARTIS)があり、東京湾海上交通センター(東京マーチス)含めて7ヶ所ある。
- 東京湾
- 名古屋港
- 伊勢湾
- 大阪湾
- 備讃瀬戸
- 来島海峡
- 関門海峡
リンクは海上保安庁 … 海上交通センターのページ(www.kaiho.mlit.go.jp/soshiki/koutsuu/toudai/center.html)からどうぞ。