2010年から2011年にかけて宮崎県で口蹄疫の流行、鳥インフルエンザの流行、大雨、新燃岳の噴火と相次いで災厄が起こった。宮崎は幾度か訪れたことがあり、ちょうどその頃電子書籍の話題が多かったので、
宮崎ネタ(以前まとめたページ →)
で電子書籍を作ってみた。
ところが作り終えた途端、大地震(2011年東日本大震災)が起こって、一部内容とデジャブった(場所は違うけど地震と津波の襲来が……)。
中止
2年後(2013年)、再び思い出したように電子書籍に関心が向いて、DLmarketとAmazon.comのKindleダイレクト・パブリッシング(kdp.amazon.co.jp/)へ電子「出版」(アップロード)した。
※ DLmarketは2015年7月からオールアバウトのグループとなり、その後、外部からの不正アクセスで2018年11月からサービス停止、2019年6月でサービス終了。
同じ頃、サイト「みつまた堂」を開設。
当初、この「みつまた堂」で電子「出版」すべくECサイトにしてみたが(EC-CUBEをインストール)、セキュリティ対応などいくつか難点があり、実現しないまま今日に至る。
6年で2冊。
推敲に時間がかかる。
誤字・脱字など単純なミスがないか、内容的におかしな点がないか、チェックしなければならないが(校正、校閲)、よくよく見直したつもりでもミスが見つかる。
校正ツールもあるけれど校正ツールにひっかからない箇所でミスが見つかるので、最終的には自分で見直さなければならない。1回2回読み直してOKというわけにはいかなかった。
ストーリーの整合性や適切でない表現など第三者の視点で見ないと気付かないこともあるかもしれない。あるいは同じような事柄を先人が書き残していたけれども本を数多く読んでいないため気付かないという事態も起こるかもしれない。
以前は良いアイデアだと思っていたことも時が経つと陳腐に思えることもあるし、書いた内容が現実の事件・事故と重なって具合が悪いといったことも起こりうる。
これら諸々の問題を解消することは容易ではないが、時間をかければ誤りに気付く機会も増える。何度も何度も読み直すのは根気が要るので、急がなければならない題材でなければ、1年程寝かせて……と思っているうちに2年、3年と時が経過していく。
世の中色々な人がいるけれど
レポートやブログなど「小」テーマも積もり積もってまとめていくと本になるが、
本には「一大」テーマが在る。
「小」テーマならば同じことを「思って」いる人はいるだろうし、いないと共感は得られない。
一方、本は十人十色。
同じことを「思って」いても同じことを「考えて」いない。
総論賛成各論反対ならぬ総論不同各論類同。
同じ景色を見ていても、それまでの経験が違えば、感じ方が違ってくる。
沈みゆく夕日を眺めて
ある人は「ああ綺麗だな」 - 恍惚
ある人は「短い1日だった」
ある人は「長い1日だった」
ある人は「次見られるのは何時だろうか」
ある人は見ているようで見ていない
世の中色々な人がいるけれど 同じことを「考えて」いる人はいない。そんな確信が僅かでも残っている間は、本を書いてみよう、という動機も消えない。
消えない。
消えない。
消えない。