9月は台風襲来の季節。
今年は、
- 台風の発生数が少ない。7月は0。
- 7月いっぱい梅雨。ひょっとして冷夏か、と思わせておいて一転、8月の平均気温は(1946年の統計開始以来)全国各地で最高。
- 9月なのに最高気温40℃超。
いろいろと変。
気温が高ければ海水温も高い。
海上保安庁 - 海洋速報&海流推測図(www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/KAIYO/qboc/) ⇒ 表面水温図、表面水温偏差図
平年より2~3℃高いところが多い。東シナ海は平年並み。
気象庁のページは、
気象庁 - 各種データ・資料(www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html)
- 海洋 海洋の情報 海水温・海流 ⇒ 海面水温実況図
- 海洋 海洋の健康診断表 - 海面水温 ⇒ いろいろ
- 海洋の観測・解析データ 日本近海の水温 海面水温 ⇒ 日別海面水温
気象庁 『日本の南を中心に海面水温が過去最高を記録』 →
によれば9月末になっても平年の海面水温のピークより高い予測。
※ 平年値は1981年-2010年の海面水温の平均値
海面水温27℃以上で台風が発達するというから、勢力を強めながら北上してくる台風が増えそう。
今回の台風10号がまさにそれ。しかも9号、10号と連続。
温暖化で台風は
- 発生数が減るものの
- 大型化する
- 東海~関東直撃の台風が増える
などと言われているが、どうやら西日本直撃の台風が減るというわけではないようだ。
台風10号 9月5-6日 大東諸島付近を通過。中心気圧920hPa、最大瞬間風速70m/s。
『これまで経験したことがない……』。
ちなみに国内のこれまでの最大瞬間風速の記録は、
1966年9月 富士山頂 91.0m/sは番外として
最大瞬間風速[m/s] | 中心気圧[hPa] | |||
1 | 沖縄 宮古島 | 1966年9月5日 第二宮古島台風 | 85.3 | 929 |
2 | 高知 室戸岬 | 1961年9月16日 第二室戸台風 | 84.5 | 925 |
3 | 沖縄 与那国島 | 2015年9月28日 台風21号 | 81.1 | 925 |
風速70m/s超の大半は沖縄・奄美。
私的には一昨年9月末の台風24号、昨年9月上旬の台風15号、10月半ばの台風19号が最凶の暴風体験。いずれも勢力を少しずつ弱めながら通過していったが、神奈川通過時の最大瞬間風速はおおよそ30~40強m/s。中心気圧は955~960hPaぐらい。
予想最大瞬間風速60m/s(= 216[km/h])と聞いて目が点になっていたが、今回の台風10号は予想最大瞬間風速80m/s(= 288[km/h])超。目が孔になってしまう。通り道になる地域(大東諸島-奄美-九州)の人は気が気ではないだろう。
風圧 ∝ (風速)2
日本全国頑丈な建物ばかりではない。
大丈夫だろうか。
6日朝の時点で大東諸島は既に通過。最大瞬間風速は、南大東島:51.6m/s。
追)6日21:00時点で中心気圧945hPa。
6日昼-7日朝の最大瞬間風速は、
鹿児島 中之島:46.5m/s、屋久島:44.8m/s、枕崎:45.9m/s、
長崎 野母崎:59.4m/s、雲仙岳:43.5m/s、美津島:44.2m/s、鰐浦:43.9m/s。