今年の冬はラニーニャの影響で平年より寒くなると耳にしたが、今月半ばまでそう感じられることは無く、気象庁のHP(www.jma.go.jp/)見ても統計的に有意な傾向なし、とあるからたいして関係ネーニャと思っていたら寒波襲来で日本海側など各地で大雪になった。
同じ関東地方でも群馬みなかみ、栃木日光と南関東では気候が違う。それでも神奈川で氷点下。事件。先が思いやられる。
昨冬がいわゆる記録的暖冬で、積もるような雪も降らず、全国的にも記録的少雪。
私的にこれまでで一番寒かった日が2018年1月、一番の積雪がおそらく2014年2月(旅先は除く)。
先週の24時間降雪量の最大値 [cm]は、
- 群馬県 藤原:128cm(12月16日)、みなかみ:91cm(12月17日)
- 新潟県 湯沢:113cm(16日)、津南:91cm(16日)
- 福島県 只見:93cm(16日)
なかでも藤原では15日にも117cmを記録。長年住んでいる住民に「初めて」と言わしめる降雪量。
新潟県南魚沼の関越道・塩沢石打IC~六日町IC~小出ICで、12月16日夜から18日夜まで車2000台以上が「立往生(大渋滞)」。
記憶に新しいところでは、2018年2月、福井県あわら~坂井の国道8号で車約1500台が丸1日以上「立往生」。
高速道路であろうと下道であろうと起きる時は起きるが、下道の渋滞のほうが幾分マシであろうか。
気象庁のデータから積雪量プロット。
12月23日 18:00時点。
積雪量プロット 12月23日 →
2005年12月-2006年、同じ地域で記録的豪雪になっていて結構被害が出ているので、今冬は要警戒。
気象庁 大雪・暴風雪に関する最新の防災気象情報(www.jma.go.jp/jma/bosaiinfo/snow_portal.html)
一応ラニーニャについてみておくと
2017-2018年の冬 - ラニーニャ
2013-2014年の冬 - 関係ネーニャ
2005-2006年の冬 - ラニーニャ
なので、全く無関係というわけでもなさそうだ。
高層天気図
上空にシベリアなど北方から寒気が入り込んでくると平地でも大雪の可能性が出てくるが、高層天気図である程度把握できる。
日頃見掛ける[地上]天気図は等圧線だが、高層天気図は等温線と等高度線の天気図。
気象庁HPの航空気象[情報] - 高層天気図
で850hPa、700hPa、500hPa、300hPa、250hPaなどの等圧面天気図がみられるが、いきなり見ても細かいので、
- 吉田産業海洋気象事業部 寒気予想(www.ystenki.jp/kanki.html)
などの等温線の図が見やすい。
850hPaが上空約1500m、500hPaが上空約5500m。
700hPaが上空約3000m、250hPaが上空約1万m(10km)超。
ちなみに地上が1013hPa(=1気圧)、富士山頂(標高3776m)が630-650hPaぐらい。
850hPaの図の-6℃が平地で(雨が)雪になるといわれる目安。
500hPaの図の-36℃が大雪になるといわれる目安。
12月30日の寒気予想 850hPa
12月30日の寒気予想 500hPa
寒い正月になりそう。