パレスチナ-イスラエル情勢
2023年10月
パレスチナ ガザ地区(ハマス支配)からイスラエルへミサイル攻撃など
過去最大規模の攻撃
ガザ近くのスデロト、クファル・アザ、ベエリ、レイムなどで被害者多数
死者1000人超
イスラエル側で死者が多数出ることは近年なかった
防空システム「アイアンドーム」が飽和攻撃で破られた
イスラエル ガザ空爆
ガザ市 パレスチナ・タワー破壊
シリアの2空港(ダマスカス、アレッポ)も空爆
ガザ市 アハリ・アラブ病院爆発
エジプト カイロでカイロ平和サミット
エジプト国境ラファ検問所からガザへ支援物資搬入
イスラエル ガザ侵攻
2023年11月
イスラエル ガザ侵攻
ガザ市 シファ病院
各地の難民キャンプで軍事作戦
ジャバルヤ難民キャンプ、マガジ難民キャンプなど
パレスチナ側死者1万人超。民間人も多数犠牲
イスラエル-パレスチナ 一時停戦、人質解放
2023年12月
イスラエル-パレスチナ 戦闘再開
イスラエル ガザ地区北部から中部デイル・アル・バラへ侵攻
難民キャンプなど
イスラエル ガザ地区南部ハン・ユニス攻撃
パレスチナ側死者2万人超
民間人の犠牲増加
人質も誤認して殺害
2024年1月-3月
イスラエル ガザ地区南部ハン・ユニスへ侵攻
2月 ナセル病院
パレスチナ側死者3万人超。民間人多数犠牲
アメリカも対応に苦慮
3月 国連安全保障理事会(安保理) イスラエル-パレスチナ 即時停戦を求める決議案可決
2024年4月
イスラエル デイル・アル・バラで食料支援の国際NGO職員殺害
イスラエル シリア首都ダマスカスのイラン大使館空爆
イランからイスラエルへ大規模攻撃。ドローン、ミサイル多数発射
ほぼ迎撃されたが、戦火拡大しないよう努めなければならない
中東は以前からイラク、シリア、イエメンなど「火薬庫」状態で、トルコの北はウクライナ-ロシア戦争。
イランが直接加わった場合、イギリス、アメリカなども参戦して、ロシアも絡んで世界大戦化しかねない。
2023年10月から始まったパレスチナ・ガザ-イスラエル戦争の大きな引き金は紛れもなくガザ(ハマス支配)からイスラエルへの大規模攻撃だったが、
報復が過剰なため、国際社会のイスラエルへの連帯は日に日に薄れてほぼ消失。
イスラエルも引くことを知らない強硬派、過激派が政権握っている。
ヨルダン川西岸地区への入植、神殿の丘(イスラム教聖地)への立ち入りなどたびたびパレスチナ人の感情を逆撫でするような言動を繰り返していたのが伏線。
ただし、反政府デモも起こっていたので、ユダヤ人みなが政権支持しているわけではなかった。
国連の度重なる勧告を無視・反発し、
かと思えば攻撃受けて国連に訴える。
ウクライナ-ロシア情勢との不整合・ねじれ状況によって、欧米諸国のダブル・スタンダードが炙り出され、結果ロシアをアシストする格好になり、
国際秩序の混迷に一層拍車をかけている。
人質解放よりもハマス壊滅を優先させて、半年が経過した。
パレスチナ人の死者3万人超。彼らはみなハマスなのか、どこまでがハマスなのか。
当初ガザ地区の住民に対して南部へ避難するよう呼びかけていたが、南部まで侵攻。
多くの建物が破壊され、病院、学校、モスク、難民キャンプも標的になった。
もはや力を持った人たちが弱い立場の人たちを虐げている構図にしか見えなくなっている。
湾岸アラブ諸国との関係は良くなってきているように見えたが、レバノン、シリア、イランなどとの対立が先鋭化しつつある。
強硬派と強硬派の対立は互いに不幸をもたらす。
2021年5月 パレスチナ・ハマス-イスラエル紛争
イスラエル ガザ空爆
イスラエル バーレーン、U.A.E.などと国交正常化 [2020]
パレスチナ-イスラエル紛争 [2014]
イスラエル ガザ空爆
イスラエル ガザ侵攻
パレスチナ人死者2000人超
パレスチナ 対イスラエル穏健派ファタハと強硬派ハマスが歩み寄って連立政権樹立 [2014]
イスラエルが反発
再びエジプトで政変 [2013]
イスラエルとの関係修復、パレスチナ・ハマスの活動取り締まり
国連総会 パレスチナを「組織」から「ノンメンバー国家」へ [2012]
パレスチナ・ハマス-イスラエル紛争 [2011-2012]
「アラブの春」 エジプトでも政変 [2011]
エジプトからイスラエルへの天然ガス・パイプラインがたびたび破壊される
パレスチナ・ハマス-イスラエル紛争 [2008.12-2009.1]
イスラエル ガザ空爆
イスラエル ガザ侵攻
中東戦争以来犠牲者最多。パレスチナ人死者1000人超
ハマスがガザ地区支配。ファタハ支配のヨルダン川西岸地区と分裂 [2007]
パレスチナ・ハマス-イスラエル紛争 [2006]
イスラエル ガザ侵攻
パレスチナ自治政府は対イスラエル穏健派ファタハと強硬派ハマスが対立
2004年、ファタハ アラファト議長死去
2006年、ハマスが第一党
ガザ地区のユダヤ人入植地からイスラエル撤退 [2005]
2000年頃からハマスが台頭
パレスチナ自治政府発足 [1996]
パレスチナ解放機構 PLOの主流派ファタハが第一党
イスラエル ラビン首相暗殺 [1995]
イスラエル-ヨルダン平和条約 [1994]
国境開放、関係改善
オスロ合意(パレスチナ暫定自治協定) [1993]
当時のパレスチナの代表はパレスチナ解放機構 PLO(アラファト議長)
1994年、パレスチナ暫定自治政府設立
1995年、オスロ第2合意(パレスチナ自治拡大協定)
ヨルダン ヨルダン川西岸地区の領有権放棄 [1988]
将来、パレスチナ自治領
中東戦争の後、1980年代以降、イスラエルと周辺アラブ諸国の関係は改善へ向かって、イスラエルの紛争は主にパレスチナ内のガザ地区(ハマス支配)などに限られてきていた。
紛争の根源は建国・2国分割まで遡るものの
今は(表面的には)そこまで根深く対立しているわけでもなくなっていた。
パレスチナ自治政府が発足して、もう実質「国家」扱い。
国際的にも2国家共存が大きな枠組み。
問われている点は1967年のイスラエルによる占領およびイスラエルに対する撤退要求。
未画定の国境、イェルサレムの帰属の他、2国家の安全保障、パレスチナ難民救済など。
イスラエル エジプトへシナイ半島返還 [1982]
将来、エジプトからイスラエルへ天然ガス供給
エジプト サダト大統領暗殺 [1981]
イスラエル-エジプト平和条約 [1979]
エジプトがアラブ諸国で初めてイスラエルと国交
第4次中東戦争(10月戦争) [1973.10]
イスラエル vs エジプト、シリア、ヨルダン、イラク
エジプト、シリアなどが1967年に占領されたシナイ半島、ゴラン高原などを奪還すべくイスラエル攻撃
イスラエル側も死者多数
1967年のイスラエルによる占領は国際的に認められていない
日本で石油ショック(オイル・ショック)
第3次中東戦争(6日戦争) [1967.6]
イスラエル vs エジプト(当時アラブ連合)、シリア、ヨルダン、イラク
イスラエルが奇襲攻撃。1週間でシナイ半島、ガザ地区、ヨルダン川西岸、ゴラン高原占領
旧市街側の東イェルサレムも占領
国連安保理 イスラエルへ撤退要求決議
1949年の停戦ライン(=グリーンライン)まで
パレスチナ解放機構 PLO Palestine Liberation Organization設立
当初、本部はヨルダン アンマン。のちレバノン ベイルート
第2次中東戦争(スエズ動乱) [1956-1957]
エジプトがスエズ運河の国有化を宣言
イギリス、フランス、イスラエルがエジプト侵攻
第1次中東戦争(パレスチナ戦争) [1948-1949]
イスラエル vs アラブ諸国
ユダヤ人 ヨルダン川西岸、ガザ地区以外のパレスチナ人居住区占領
1949年、西イェルサレム占領。首都機能をテルアビブから移転
多くのパレスチナ人が難民化、ヨルダンなど周辺アラブ諸国へ
イスラエル建国 [1948]
イギリス委任統治領パレスチナからイギリス軍撤退
国連総会 パレスチナ2国分割案可決 [1947]
アラブ諸国拒否、中東戦争へ
飛地が生まれるような分割だと将来禍根を遺す
イギリス委任統治領パレスチナ [1920-1948]
パレスチナにユダヤ人移民増加、パレスチナ人との摩擦増加
イギリス バルフォア宣言 [1917]
パレスチナにユダヤ人居住区建設を認める
第一次世界大戦 [1914-1918]
それまでパレスチナはオスマン帝国(オスマン・トルコ)の領地
シオニズム Zionism
ユダヤ人のパレスチナ帰還運動
19世紀末、ヨーロッパなどからパレスチナへ移民
当時、ヨーロッパで反ユダヤ
※ シオン Zion:(パレスチナの地の)イェルサレム、イスラエル
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【世界描画】 中近東
国連パレスチナ難民救済事業機関 UNRWA UN Relief and Works Agency for Palestine Refugees in the Near East
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