昨年(2024年)パリ五輪(パリ・オリンピック)で、パリについて記したが、
今は映画ベルサイユのばら(「ベルばら」)。
ということでベルサイユについて。
キラキラ憧れ抱いて
パリへ行ってベルサイユへ行って
パリ症候群(パリ・シンドローム)に罹って……
ではなく
訪問した時はまだ「ベルばら」よく知らなかった。
パリ郊外で行けそうなところ探していて、目にとまったところがベルサイユだった。
ベルサイユ Versaillesはパリ西郊イブリーヌ県の町(コミューン)(www.versailles.fr/)。
パリから少し離れているが、コンコルド広場近くのInvalides(アンバリッド)駅からRER(パリ首都圏の急行線)で30分-40分くらい。
パリ五輪のマラソンでは折り返し地点(23km付近)になっていた。ゴールがアンバリッド。
路線はRER C。Versailles Château Rive Gauche(ベルサイユ・シャトー・リブ・ゴーシュ)駅がベルサイユ宮殿最寄の駅。
※ 以前はVersailles Rive Gauche(ベルサイユ・リブ・ゴーシュ)駅
同じRER CにVersailles Chantiers(ベルサイユ・シャンティエ)駅もあって、こちらは終着駅ではないので、注意が必要。最寄の駅ではないが徒歩圏。
SNCFのパリ郊外線(トランシリアン Transilien)は、
・ モンパルナス駅からVersailles Chantiers(ベルサイユ・シャンティエ)駅
・ サン・ラザール駅からラ・デファンス経由でVersailles Rive Droite(ベルサイユ・リブ・ドロワット)駅
フランス語全然分からなかったが、切符は窓口で「ベルサイユ」と行先告げるだけで何とかなった。
列車は内も外も落書きだらけだった。
帰りもRERのC路線。Champ de Mars Tour Eiffel(シャン・ド・マルス・エッフェル塔)駅で下車。
ベルサイユ宮殿
最寄のベルサイユ駅からベルサイユ宮殿まで徒歩10分-15分。
マクドナルドがある。
ベルサイユはパリ五輪でマラソンの他、馬術や近代五種の競技会場にもなっていて、映像見たが、
ルイ14世の騎馬像とか
金ピカの門とか
あったっけ?と思って調べてみたら、
騎馬像は修復作業の後、2009年に中庭から前庭(アルマ広場)のほうへ移された、とあった。
幸い撮った写真があったので確かめることができた。

金色の門(王の門、ロイヤル・ゲート)はやっぱりなかった。
「ベルばら」にたびたび出てくるが、2008年復元。フランス革命で取り壊された後、ずーっとなかったとのこと。
訪問時は門の存在など露知らず、どこから入って良いのか分からなかった。
Château de Versailles(ベルサイユ宮殿)公式HP(www.chateauversailles.fr/)
自由見学と特別見学で入口が違う。
中庭(駅がある東側)に面したゾーンが特別見学で、
自由見学はベルサイユ庭園(西側)に面したゾーンの一部。
自由見学は王室礼拝堂から。階段上がった後、
・ 王の大広間
・ 鏡の間
・ 王妃の広間
の順。
王の大広間は7部屋。
ヘラクレスの間、豊穣の女神の間、ビーナスの間、ダイアナの間、マルスの間、マーキュリー(メルクリウス)の間、アポロンの間。
マルスは戦いの神。アポロンは太陽の神。
次、戦争の間 - 鏡の間 - 平和の間。
鏡の間(鏡の回廊)。長さ73m

窓越しにベルサイユ庭園が見える。
反対側は鏡がズラズラ。357枚。
地中海交易で栄えたベネツィア(現イタリア)からガラス職人を引き抜いて製作されたとのこと。サンゴバン社 Saint-Gobainのルーツ。

鏡の間は2004年-2007年、修復。なんとナント、17世紀に描かれた天井画の中に日本の甲冑が描かれていた。
鏡の間の南側は平和の間。王妃の広間へ続く。
王妃の広間は4部屋。
王妃の寝室、貴族の間、会食の間、衛兵の間。
寝室は目がチカチカした。不眠になりそう。
戴冠の間、1792年の間、戦闘の間(戦闘の回廊)へと続く。
外庭(ベルサイユ庭園)へ。
補足説明
天井画、肖像画、装飾など予備知識が足りていなかったのと既に頭の中が飽和状態だったので、ほとんど記憶から抜けてしまったが、王妃の寝室と鏡の間は記憶に残っている。
王妃マリー・アントワネットは浪費して民衆の怒りをかうことになったが、一方、日本では「ベルばら」の表紙を飾っていて人気もある。
「ベルばら」見た後だと、王妃であって女王ではないし、国王ルイ16世はむしろ好い人のようだし、政略結婚で、若くして即位しているので、負の遺産を継いでしまったのかな、という印象に変わる。
▼ ベルサイユ宮殿のパンフから

ルイ16世はルイ15世の子ではなく孫。
ルイ15世はルイ14世の曾孫。
マリー・アントワネットの前に
ルイ15世の愛妾(愛人)・デュ・バリー夫人 浪費
その前、ルイ15世の愛妾・ポンパドゥール夫人 浪費
頭もじゃもじゃ(実はかつら)のルイ14世。太陽王。
17世紀、ブルボン朝最盛期。絶対王政。「朕は国家なり」。
壮大なベルサイユ宮殿を築いたのはルイ14世。
公式HPやパンフなどで見かける太陽のマークは太陽王ルイ14世を表している(と後で知った)。
ルイ14世の時代、戦争戦争で財政悪化。
ルイ16世の時代、アメリカ独立戦争で独立支援、財政悪化。
17世紀-18世紀、絶対王政の時代は、みる者を驚嘆させるような豪華なバロック芸術の時代。
ベルサイユ宮殿はバロック建築の代表。ルイ14世の時代、ル・ボー、マンサールなどによる造営。ベルサイユ宮殿の屋根は下部が急勾配に折れるマンサード屋根。マンサールが考案。
アンバリッドのドーム屋根もマンサール建築。
バロック音楽の代表、バッハ。かつら。
ヘンデル。かつら。