通信・インターネットの世界は変化が激しく、近頃はAIの話題が多い。
2021年にPHS(一般向け)が終わり、
2022年にインターネット・エクスプローラー IEが終わり、
ADSLもそろそろ終わり。
設備の老朽化、保守部材の枯渇、光回線の普及……。
時の流れを感じる。
2023年1月、NTT フレッツ・ADSL 終了(フレッツ光の提供が最近もしくは未だの地域を除く)。
2024年3月、Yahoo! BB ADSL 終了予定。
ダイヤルアップからADSL
ADSLはインターネットの一般利用を推し進める役割を果たした。
ADSL以前のダイヤルアップ[回線]はプロバイダーの(最寄りの)アクセスポイントにダイヤル接続していたので、ネット通信中は電話が使えなかった(電話使用中はネットが使えなかった)。
カタカタカタカタカタカタピーーガーーの後、通信開始。
取り付けたモデムのあたりから「もしもし」という声が聞こえてきたこともあった。
ん!?「もしもし もしもし」
あっ、間違い電話……
通信速度はkbps。
28.8kbpsとか56kbps。
1KB = 8192bitなので、
仮に25kbpsとすると毎秒25000bit = 3KB。
1分180KB
1MBのファイルをダウンロードするのに5分以上かかる計算。
プロバイダー接続料金に加えて
電話料金が嵩んでくる。
PHSでダイヤルアップ接続していたこともあるが、月額かなりの額に達したことがあった。
そんな中、2001年のある日、Yahoo!がモデムを配っていた。
それがADSL。
通信速度は8Mbps。
通信料金は従量制ではなく定額制。
モデムのレンタル料など全部込みで月額3000円ほど。
ADSLは既存のアナログの電話回線を使うが、
音声通話で使う周波数帯域が4kHz以下で、
ADSLはより高い周波数帯域を使ってデジタル伝送。
よってネット通信中も電話が使える。
電話がかかってきた時に通信が止まったりもしたけど(着信時高周波ノイズ発生のため)。
ダイヤルアップより
速い
安い
+
電話でんわーにならない
ブロードバンド Broadband
To The Home
ISDNというデジタル回線もあったが、通信速度は最大64kbpsだった。
※ ISDN 総合デジタル通信網 Integrated Services Digital Network
電話、インターネット、FAXなどを同時に使用できる回線
ISDNもそろそろ終わり。
2024年1月、終了予定。
xDSLのDSLはデジタル加入者線 Digital Subscriber Line。
ADSLのAは非対称 Asymmetric。
下り(ダウンロード)が最大8Mbps、
上り(アップロード)が最大900kbps。
下りと利用者が少ない上りで通信速度が非対称。
のちに下り最大12Mbps、上り最大1Mbpsなど
より高速なADSLが登場。
最速は下り50.5Mbps、上り12.5Mbps。
ただし、電話局から離れると通信速度が低下し、
実際には1Mbps~10Mbpsが多かったと思われる。
集合住宅など屋内のVDSL Very high-speedもxDSLの1つ。
時が流れて今日のブロードバンドの主役は光回線と無線。
ADSLモデム返却
使える限り使い続けようと思っていたADSLだが、
モデムの問題か電話局側の問題か通信不安定になり、
期限を迎える前に使えなくなった。
解約の手続きは電話のみ。
※ Yahoo! BB ADSLの場合、
https://u.softbank.jp/34kzvvE
に解約手続きの案内ページがある。
オペレーターが出て、
数分で完了。通話料無料。
特に困る点はないと思う。
後日、ハガキが届く。
記されている返却先(千葉県市川市だった)に
レンタル機器を返却すれば解約完了。
レンタル機器はADSLモデムと電源アダプタ。
LANケーブルなどは返却しなくても良いと言っていた。
念のため短いケーブル入れておいた。
ダンボール箱がない場合、近くの店でもらうか100円ショップで購入(60サイズ)。
郵便局やコンビニなどで発送。送料負担。
期限を迎えてADSLサービス終了のハガキが届いた人は着払いで済むらしい。
返却後しばらく経ってからスプリッタ(低周波・音声と高周波・ADSLを分ける分波器)が壁に張り付いていることに気付いた。
あと注意すべき点は、
- 手続が月末だと翌月解約になる可能性がある
月末10日前ならば確実に当月解約になる - 解約後、Yahoo! BBメールアドレスが利用できなくなる
乗り換え先は以下が選択肢になる。
- 選択肢1)有線 光回線
- 選択肢2)無線 ホームルーター
- 選択肢2’)無線 モバイルルーター
- 選択肢3)スマートフォンでインターネット接続