ads.txtは一言で詐欺防止のためというけれども、わずか1行のテキストファイルで、且つ、簡単にコピー&ペーストできてしまうので、本当に大丈夫なのか気になった。
例えば当サイトのads.txtが
google.com, pub-xxxxxxxxxxxxxxxx , DIRECT, f08c47fec0942fa0
で、当サイトのなりすましサイトが同じ内容をads.txtに記載した場合、どうなるのか。
記載ミスさえなければ、google.comが適切に判別してくれるはずだが……。
調べてみたらads.txtは主に広告主のためのものであった。
google.com以外にも様々な事業者があって、
SSP Supply-Side Platformとかアドエクスチェンジ Ad Exchangeと呼ばれているが、
広告主はads.txtに記載されているSSP/アドエクスチェンジを通じて正規のサイトか偽サイトか判別できる。
広告主がDSP Demand-Side Platformなるものを通じてSSPと広告枠の取引(オークション)を行う場合、システマティック(プログラマティック)に短時間で多くの取引が行われるため、出した広告の掲載先を把握しきれず、その隙をついて広告の横流し - サイトのなりすまし(収益の横領)が横行し、これをads.txtで対処します、という流れのようだ。
アドテクノロジー、アドネットワーク、アドフラウド Ad Fraud = 広告詐欺……。いろいろ初耳。
とりあえずアクセス数が多いサイトでなければ、ターゲットになりにくいので、当面気にする必要はなさそうだ。
広告がサイト/ブログに表示されるまで
広告主
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DSP
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SSP/アドエクスチェンジ
|
パブリッシャー/メディア
のうち
パブリッシャー/メディアの部分がサイト/ブログ。
ads.txtを設置することで、認定されたデジタル販売者 ADS Authorized Digital Sellersになる。
SSPは広告枠を売ってパブリッシャー/メディアの利益(広告収益)最大化を図るプラットフォーム/事業者。
DSPは広告枠を買って広告主の利益(広告効果)最大化を図るプラットフォーム/事業者。
ユーザーがサイト/ブログにアクセスするとSSP - DSPの間でプログラマティック取引(オークション)が行われて、サイト/ブログに広告が表示される。その間0.1秒以内。
= リアルタイムビッディング RTB Real Time Bidding
SSPからDSPへビッドリクエスト
DSPからSSPへビッドレスポンス
※ 以下を参考にしました。
DML DSP、SSPの仕組みと特徴(dmlab.jp/adtech/dsp.html)
M-HOWS いまさら聞けない!!DSP、SSP(m.m-hows.com/article/2287)
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広告枠を○○円で売ります、という形態(純広告)の場合、アクセス数が多くないサイト/ブログに広告を載せましょうという広告主はまず現れない。
始めて間もないブログに広告が表示されるのは、いろいろ分かってくると「普通」ではない。
だからGoogleアドセンスを利用するのにも一定以上の品質であるよう求められ、今後も広告主の意向次第でいろいろと変わってくるのだろう。
ブログを始めなければ、知らなかったであろう世界……。
自分のブログに有村架純&浜辺美波が現れるのも「普通」ではない。
とりあえずアクセス数を増やそうという気にはなる。