貝類展 in 東京・上野

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 ▼ 上野公園 国立科学博物館 地球館屋上から東京国立博物館方面

国立科学博物館から

 表慶館のドーム屋根が目につくが、隣の日本館(飛行機型)にもドーム屋根がある。

 中央ドームの下、中央ホール

国立科学博物館 貝類展

 イカキング
 否
 ダイオウイカの実物大模型

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貝類展へ

 企画展『貝類展』へ
 『人はなぜ貝に魅せられるのか』
 2025年3月2日まで

 もう鳥だけで頭いっぱい、科学技術で頭パンク、貝で頭イカ……

 イカ・タコの仲間は軟体動物門頭足綱。

 軟体動物は地球上に10万種以上。
 系統樹の尾腔(びこう)綱、溝腹(こうふく)綱の2綱は無板綱という分類もある。殻がないグループ。
 なので軟体動物門は現生8綱ないし7綱。
 二枚貝綱、腹足綱(巻貝類)が馴染みのある貝類。

 ダイオウイカの下に展示されているエントツガイは世界一長い二枚貝。殻(管)の長さ最長で1.5m超。フナクイムシの仲間。
 
 大きなシャコ貝(オオジャコ)も展示されている。

 世界には体長1m近いアメフラシもいるとのこと。
 ウミウシ、アメフラシの仲間は腹足綱。カタツムリ(マイマイ)、ナメクジも腹足綱。

 なぜカニがいる?
 --- 貝類の天敵カラッパ。

 タカラガイ
 クモガイ
 ホネガイ
 マボロシハマグリ
 アオイガイ
 スルメイカ
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 カラフルな貝

貝類展

  左の二枚貝×4は、ヒオウギ(イタヤガイ科)

 キケンな貝
  イモガイ類は捕食性。毒を有する。
  上の写真の左上2つがイモガイ科。
  アンボイナガイが非常にキケン。

 迷惑な貝
  フナクイムシ

貝類展 フナクイムシ

 フナクイムシやエントツガイの本体はミミズみたい。

 残念な貝
  殻のないカタツムリはナメクジのよう。殻が退化して失われたのがナメクジ。
  でんでんむしむし人気者から迷惑者扱い。
  コウラナメクジは体内に小さな殻を持つとのこと。よく調べられるなあ。

 サザエ
 オキナエビス
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 リュグウオキナエビス

貝類展

 地球上の巻貝の9割以上は右巻きとのこと。
 上の写真のオキナエビスは右巻き。置いた時、殻口が右側。

 最後に貝類収集家・研究者のコレクション紹介を眺めた。

 弥生時代、南海産のゴホウラやイモガイ製の貝輪が北部九州で出土。
  ゴホウラはソデガイ類(スイショウガイ科)
 薩摩半島の高橋貝塚(鹿児島県南さつま市金峰町)が交易拠点。
 そのまま南下していくと沖縄に至るが、周旋すると大隅海峡。
 ついでながら、この九州西岸の「西の貝の道」は、(北部九州の)伊都国から南への水行ルートと重なる。

 「東の貝の道」と紹介されていたのは、神奈川・三浦半島~伊豆諸島。伊豆諸島産のオオツタノハ製の貝輪が三浦半島で出土。
 千葉・房総半島からも出土している。
 弥生時代が主に三浦半島~伊豆諸島で、縄文時代が房総半島~伊豆諸島。
 オオツタノハは磯に張り付いているマツバガイと同じ仲間。カサガイ類。

 海洋埋め立て、干潟の減少、海洋酸性化、外来種侵入・増加、……。
 危機的な貝。
 何とも思わない人たちもいれば、
 何とかしなければと思う人たちもいる。
 私は貝になりたくない。

 貝と触れ合って未来に思いをめぐらそう---
 東京都の潮干狩りスポットは葛西、お台場。

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