熱パ(熱波)、大混セ。
10月下旬、まだベイスターズ(横浜DeNA)が試合している。
9月に入った時点でセ・リーグのトップはカープ(広島)。ジャイアンツ(読売巨人)との一騎打ち、もしかしたら連覇狙うタイガース(阪神)が追いつくかも、という展開だった。
が、
鯉のぼりならぬ鯉くだり。しかも急流コース。
記録的な酷暑(特に西日本)で、広島は屋外球場かつ常時全力プレーのチームなので、バテてしまったのかもしれない。
5割あたりをうろついていたベイスターズが3位。貯金2。
クライマックス・シリーズ CS
「夢」のカード、ベイスターズ vs マリーンズ(千葉ロッテ)の可能性も0ではなかったが、
※ 今は交流戦があるけど最も実現しそうにないカードだった
順当ならばパ・リーグはホークス(福岡ソフトバンク)、セ・リーグはジャイアンツかタイガース。
ベイ「推し」なので、ベイ目線だが、
正直なところ勝ち抜けるとは思わなかった。
ベイスターズは強力打線と言われるが(得点数はリーグトップだった)、得点効率はあまり良くない。
タイガース、ジャイアンツの投手陣からはなかなか点がとれないだろうという戦前の予想。
甲子園球場のクライマックス・シリーズ CSと言えば2017年のスーパー泥試合が思い浮かんでくるが、
その後、タイガースとのCSは2度敗北(いずれも横浜スタジアム)。
実のところ短期決戦に強いというわけでもない。
ところが、いざ始まってみたら2連勝で勝ち抜けた。
思っていた以上に投手が抑えて、
フォード選手の代打HRなどビックリ要素もあり、
村上投手(昨年のMVP)からも点取って、勢いつく勝ち方。
問題は東京ドームの初戦。とれないとほぼ無理なムードが漂ってしまう。
戸郷投手、菅野投手(おそらく今年のMVP)が待ち構えていて、
今シーズン、ベイスターズはジャイアンツに8勝16敗(1分け)と大きく負け越している。
エース東(あずま)投手も離脱。
エース(伊藤投手)をファイナル初戦にぶつける賭けに勝ったファイターズ(北海道日本ハム)のほうが「下克上」のチャンスあるように見えた。
ベイスターズは、
1戦目 厳しいだろう ⇒ 勝ち
2戦目 厳しいだろう ⇒ 勝ち
大貫投手好投
5併殺(ベイ打線が)
3戦目 厳しいだろう ⇒ 勝ち
!?もしかしてもしかするのか
みなロースコアの接戦。
ノーエラー。好プレー連発。
勝てそうな試合を悉く落としたり、
エラー数12球団ワーストだったのが嘘のよう。
しかし、
4戦目 今日勝って優勝! ⇒ 負け
ジャイアンツ底力発揮
5戦目 今日勝たないと! ⇒ 負け
G 山崎投手はベイスターズ・キラー
6戦目(最終戦)は再びケイ投手 vs 戸郷投手、菅野投手スタンバイ。
前の試合0-1で負けてしまったので、流れ的に厳しいだろうと思ったが、
よく2点差追いついた。
でも引き分けだと敗退。
2-2で8回、9回
G 小林選手のレフト線のファウル、
森選手の走塁、
紙一重
時の運
(おそらく)誰も予想できなかった展開、結末。
戸柱選手MVP。
最後、森原投手よく抑えた。
CSについては昨年も少し触れたが、
ベイスターズの場合、かつては3位以内に入るのも稀で、
※ 2016年CS初進出(12球団最後)
CSがなかった時代は5月までに優勝絶望がしょっちゅう。
※ CS導入は2007年から。パは2004年から似たようなプレーオフ導入
CSなし&ペナントレースVのほうが正常で勝ち抜いた時の喜びも大きいが、
ベイスターズのペナントレースVは1998年と1960年の2回。リュウゼツランの開花見るよりもレア。
もちろんペナントレースV&CS敗退の経験なし。
立場が変われば考え方も変わり……
続きはベイがペナントレースVの時にでも。
いずれにせよ
この上ないくらいの好試合の連続だった。
ベイスターズ vs ホークスの日本シリーズは2017年以来。
メジャー ポスト・シーズン
メジャー・リーグ(大リーグ)も大谷選手初のプレーオフということで注目度が高い。
54HR(本塁打王)、59盗塁、130打点(打点王)、打率.310。
エンジェルスでのVが見たかったが、今年も低迷。
ドジャースも投壊状態だったが、V。ポスト・シーズンに入ってからはよく抑えている。
パドレス(サン・ディエゴ)はダルビッシュ投手がドジャース打線抑えていたので惜しかった。
メッツ(ニュー・ヨーク)はミラクルならず。
アメリカン・リーグは
ヤンキースがガーディアンズ(クリーブランド。以前はインディアンス)に勝ってワールド・シリーズ。
松井さんがMVP獲った時以来。
2009年。
もうそんなに経つのか。
ピート・ローズ
今月初め、ピート・ローズの訃報を耳にした。
まだメジャー・リーグの情報に接する機会がほとんどなかった時代(少年時代)に初めて知ったメジャー・リーガー(大リーガー)。
シンシナティ・レッズ(赤ヘル軍団)のスター選手。
調べてみたら1978年にレッズが来日して日本各地で日米野球17試合もこなしている。
激しいハッスル・プレーで日本でも有名になった。
記憶にあるのは「マルちゃん 激めん」のCMに出ていたピート・ローズ。この時はレッズではなくフィリーズ(フィラデルフィア。ファンの熱狂度最も高い印象)。
1980年(頃)来日した時、横浜にも来た。
西部・二俣川の西友。
ちなみに隣の鶴ヶ峰は密かに大谷選手ゆかりの地。
サムネイルに使っているボールの裏側は……
その時、握手してもらったピート・ローズのサインボール。
初めて触れた硬球。
こんなに硬いのかーと信じられなかった。
サインボールの保存状態は良くない。
当時「壁当て少年」だったので、毎日近所のブロック塀にコツンコツンぶつけていた。
塀の目地がボロッボロッと砕けていったのでやめた(ボールを変えた)。
メジャー最多の通算4256安打。
レッズで選手兼監督、監督。
野球賭博で1989年永久追放。
イチローさんの日米通算の安打記録を巡る発言など反感買うこともあったが、
※ 日米通算4367安打(=1278+3089)
個人的には
話題になるたびに
毛むくじゃらの太い腕と
ニコニコの笑顔が
ついこの間のことのように鮮明に思い出された。
野球殿堂入りは果たせず。
レッズの球団殿堂入りは果たせた。永久欠番「14」。
記録は不滅。
WWE(プロレス)の殿堂入りも果たした。
イチバーン。