前回の続き。
日本全国市町村の
- 2020年(令和2年)-2015年(平成27年)
- 2020年(令和2年)-2018年(平成30年)
- 2020年(令和2年)-2010年(平成22年)
の人口増減についてリストアップ。
人口増減数は、A年人口-B年人口。
人口増減率は、(A年人口-B年人口)/B年人口。×100で%。
2020年、2015年、2010年は国勢調査人口。
2018年は住民基本台帳人口。
データは総務省統計局(www.stat.go.jp/)、e-Stat(www.e-stat.go.jp/)のサイトから。
2020-2015年 5年間の人口増減率
増加率が低い順(減少率が高い順)に
熊本県球磨村 -34.1%
奈良県野迫川村 -20.3%
長野県平谷(ひらや)村 -19.6%
北海道月形町 -19.3%
沖縄県渡名喜村 -19.1%
群馬県南牧(なんもく)村 -18.5%
北海道上砂川町 -18.2%
高知県大豊町 -17.8%
福島県檜枝岐村 -17.6%
青森県風間浦村 -17.4%
北海道夕張市 -17.0%
青森県佐井村 -16.8%
北海道歌志内市 -16.6%
京都府笠置町 -16.5%
長野県小川村 -16.5%
奈良県曽爾村 -16.5%
山口県上関町 -16.4%
奈良県下北山村 -16.1%
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・
京都府木津川市 7.0%
沖縄県与那原(よなばる)町 7.0%
山梨県昭和町 7.2%
愛知県幸田町 7.4%
埼玉県八潮市 7.7%
神奈川県開成町 7.8%
福岡県苅田町 7.8%
沖縄県南風原(はえばる)町 7.9%
北海道占冠(しむかっぷ)村 7.9%
埼玉県滑川町 8.1%
福岡県新宮町 8.6%、久山町 10.4%
千葉県印西市 10.8%
沖縄県北中城(なかぐすく)村 11.4%、中城村 14.0%
福岡県福津市 14.2%
千葉県流山市 14.7%
福島県広野町 25.2%、楢葉町 279%、葛尾村 2239%、飯舘村 3117%
※ 福島県富岡町、大熊町、双葉町、浪江町の2015年人口は0
2020-2018年 2年間の人口増減率
福島県大熊町 -91.9%、浪江町 -89.2%、富岡町 -83.7%、飯舘村 -76.9%、葛尾村 -70.3%、楢葉町 -46.9%
だが、2018年人口は居住人口ではなく住民基本台帳人口なので実態と合っていない値。
熊本県球磨村 -34.1%
福島県川内村 -22.9%
奈良県川上村 -18.5%、下北山村 -17.7%、天川村 -16.4%
高知県馬路村 -16.3%
奈良県東吉野村 -15.7%
大分県姫島村 -15.1%
山口県上関町 -15.0%
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東京都青ヶ島村 6.3%
鹿児島県十島村 7.4%
滋賀県草津市 7.5%
鹿児島県三島村 8.6%
石川県野々市市 8.8%
北海道壮瞥町 9.4%
長野県川上村 10.1%
東京都小笠原村 11.7%
福島県広野町 13.2%
北海道月形町 14.8%
2020-2010年 10年間の人口増減率
{(2020年人口-2010年人口)/2010年人口} × 100
日本全国市町村 2020-2010年の人口増減率 →
-40%から40%の範囲外は、
福島県大熊町 -92.6%、浪江町 -90.9%、富岡町 -86.7%、飯舘村 -78.8%、葛尾村 -72.5%、楢葉町 -51.9%
熊本県球磨村 -42.6%
続いて
宮城県女川町 -36.0%
奈良県上北山村 -34.7%
青森県風間浦村 -33.7%
群馬県南牧村 -33.5%
北海道夕張市 -32.8%、歌志内市 -31.9%
奈良県曽爾村 -31.7%、野迫川村 -31.7%
高知県大豊町 -31.0%
長野県平谷村 -30.9%
北海道上砂川町 -30.3%
群馬県神流(かんな)町 -30.1%
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愛知県長久手市 15.6%
宮城県大和(たいわ)町 15.6%
沖縄県八重瀬町 16.0%
千葉県印西市 16.4%
山梨県昭和町 18.5%
沖縄県与那原町 20.8%
福岡県福津市 21.1%
千葉県流山市 21.9%
沖縄県中城村 25.4%
福岡県新宮町 33.5%
都道府県別 人口増減率±1番目の市町村
北海道 | 夕張市 | -32.8% | 東神楽町 | 9.1% |
青森県 | 風間浦村 | -33.7% | 六戸町 | 2.1% |
岩手県 | 大槌町 | -27.9% | 滝沢市 | 3.2% |
宮城県 | 女川町 | -36.0% | 大和町 | 15.6% |
秋田県 | 藤里町 | -24.7% | 秋田市 | -4.9% |
山形県 | 真室川町 | -21.4% | 東根市 | 2.8% |
福島県 | 大熊町 | -92.6% | 西郷村 | 5.3% |
茨城県 | 大子町 | -21.6% | つくば市 | 12.7% |
栃木県 | 茂木町 | -20.8% | 宇都宮市 | 1.4% |
群馬県 | 南牧村 | -33.5% | 吉岡町 | 10.2% |
埼玉県 | 東秩父村 | -19.1% | 戸田市 | 14.5% |
千葉県 | 鋸南町 | -21.8% | 流山市 | 21.9% |
東京都 | 檜原村 | -21.7% | 稲城市 | 9.8% |
神奈川県 | 箱根町 | -18.4% | 開成町 | 12.0% |
新潟県 | 阿賀町 | -25.1% | 聖籠町 | 3.9% |
富山県 | 朝日町 | -18.7% | 舟橋村 | 5.6% |
石川県 | 珠洲市 | -20.7% | 野々市市 | 10.4% |
福井県 | 池田町 | -20.4% | 鯖江市 | 1.4% |
山梨県 | 身延町 | -26.3% | 昭和町 | 18.5% |
長野県 | 平谷村 | -30.9% | 南箕輪村 | 8.8% |
岐阜県 | 七宗町 | -24.0% | 岐南町 | 8.8% |
静岡県 | 西伊豆町 | -25.1% | 長泉町 | 6.4% |
愛知県 | 豊根村 | -23.9% | 長久手市 | 15.6% |
三重県 | 南伊勢町 | -25.8% | 朝日町 | 14.5% |
滋賀県 | 甲良町 | -15.1% | 草津市 | 10.0% |
京都府 | 笠置町 | -30.0% | 木津川市 | 11.8% |
大阪府 | 能勢町 | -22.2% | 吹田市 | 8.4% |
兵庫県 | 香美町 | -18.4% | 明石市 | 4.4% |
奈良県 | 上北山村 | -34.7% | 王寺町 | 8.4% |
和歌山県 | 高野町 | -25.3% | 日高町 | 3.2% |
鳥取県 | 若桜町 | -25.9% | 日吉津村 | 4.9% |
島根県 | 美郷町 | -18.6% | 出雲市 | 0.8% |
岡山県 | 新見市 | -17.0% | 総社市 | 4.4% |
広島県 | 安芸太田町 | -20.8% | 海田町 | 4.1% |
山口県 | 上関町 | -29.7% | 下松市 | 1.7% |
徳島県 | つるぎ町 | -26.4% | 藍住町 | 5.8% |
香川県 | 東かがわ市 | -15.8% | 宇多津町 | 1.5% |
愛媛県 | 久万高原町 | -23.1% | 松山市 | -1.1% |
高知県 | 大豊町 | -31.0% | 香南市 | -4.7% |
福岡県 | 東峰村 | -21.7% | 新宮町 | 33.5% |
佐賀県 | 太良町 | -17.4% | 鳥栖市 | 7.5% |
長崎県 | 新上五島町 | -20.7% | 大村市 | 5.5% |
熊本県 | 球磨村 | -42.6% | 菊陽町 | 15.0% |
大分県 | 姫島村 | -21.2% | 大分市 | 0.4% |
宮崎県 | 美郷町 | -22.7% | 三股町 | 3.2% |
鹿児島県 | 南大隅町 | -26.5% | 十島村 | 12.6% |
沖縄県 | 渡名喜村 | -23.0% | 中城村 | 25.4% |
人口増加率1番目の市町村がマイナスの都道府県は、
秋田県、愛媛県、高知県。
市町村 人口増減数
2020-2015年 5年間の人口増減数
増加数が低い順(減少数が高い順)に
福岡県北九州市 -21664人(-2.3%)
新潟県新潟市 -20442人(-2.5%)
長崎県長崎市 -20203人(-4.7%)
神奈川県横須賀市 -18082人(-4.4%)
福島県いわき市 -17035人(-4.8%)
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埼玉県さいたま市 60612人(4.8%)
大阪府大阪市 63557人(2.4%)
神奈川県川崎市 63868人(4.3%)
福岡県福岡市 74680人(4.9%)
東京都23区 471794人(5.1%)
※ ( )内は人口増減率。
2020-2018年 2年間の人口増減数
神奈川県横須賀市 -16740人(-4.1%)
福岡県北九州市 -16313人(-1.7%)
(福島県浪江町 -15717人(-89.2%)) ・・・ 住民基本台帳人口との比較なので実態と合っていない
静岡県浜松市 -13625人(-1.7%)
長崎県長崎市 -12494人(-3.0%)
和歌山県和歌山市 -11977人(-3.2%)
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・
愛知県名古屋市 39044人(1.7%)
大阪府大阪市 40258人(1.5%)
京都府京都市 52320人(3.7%)
福岡県福岡市 72438人(4.7%)
東京都23区 257916人(2.7%)
2020-2010年 10年間の人口増減数
福岡県北九州市 -37224人(-3.8%)
長崎県長崎市 -34461人(-7.8%)
神奈川県横須賀市 -29821人(-7.1%)
北海道函館市 -27856人(-10.0%)
山口県下関市 -25748人(-9.2%)
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・
神奈川県横浜市 89545人(2.4%)
埼玉県さいたま市 102157人(8.4%)
神奈川県川崎市 113569人(8.0%)
福岡県福岡市 149618人(10.2%)
東京都23区 798839人(8.92%)
まとめ
日本全国の総人口は、
2020年 1億2622万6568人
(2018年 1億2744万3563人) ・・・ 住民基本台帳人口
2015年 1億2709万4745人
2010年 1億2805万7352人
国勢調査人口は1985年以降ずっと1億2000万人台で推移して2010年がピーク。
2020-2015年 5年間の人口増減率は、-0.7%
2020-2010年 10年間の人口増減率は、-1.4%
比較的値が近い人口100万人以上の大都市は、兵庫県神戸市
人口が少ない市町村は、人口増減数では目立たない。
人口増減率は人口増減数が少なくても大きく変動する。
福島県浜通りの市町村の人口増減は、2011年の原子力発電所事故の影響を大きく受けて、今なお帰還困難区域有り。
熊本県球磨村と奈良県山間部の減少率が目立つ。
球磨村は仮に昨年(2020年)の球磨川氾濫がなかったとしても減少率が高い。
増加率は、
千葉県流山市、印西市
福岡県新宮町、福津市、久山町
沖縄県中城村、北中城村、与那原町、八重瀬町
が三大成長都市圏。
それぞれ
柏市・松戸市(2020年人口計92万人)
福岡市(2020年人口161万人)
那覇市(2020年人口32万人)
の郊外。
変わったところでは北海道月形町が5年間減少率4番目で、2年間増加率1番目。
月形町には刑務所があって、受刑者が(2020年のウイルス禍拡大で)給付金受給のため住民登録した、とのこと。
減少傾向であることに変わりない。
北海道全体が減少傾向だが、占冠村が5年間増加率上位、壮瞥町が2年間増加率上位。
占冠村はトマム・リゾートがあって、チャイナ系投資会社に売られた関係で外国人従業員が多い。運営は星野リゾートのまま。
人口問題は増えれば良いという単純な問題ではなく、人口増減の要因も様々。